タイトル防衛を目指すルブレフが序盤の劣勢を覆して初戦突破 [ドバイ選手権]

写真はアンドレイ・ルブレフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権」(ATP500/アラブ首長国連邦・ドバイ/2月27日~3月4日/賞金総額302万535ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、第2シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)がフィリップ・クライノビッチ(セルビア)を7-5 6-2で下してタイトル防衛に向けた挑戦をスタートした。

 気迫溢れるスタートを切ったクライノビッチは3度のデュースを繰り返した末にオープニングゲームをブレークすると5-2とリードを広げたが、そこから反撃を開始したルブレフが5ゲームを連取して第1セットを先取した。主導権を取り戻したルブレフは第2セットでも相手のサービスゲームを2度破り、1時間29分で試合を締めくくった。

「クレイジーなことが僕の頭の中にあったんだ。フィリップはいい友人の1人なんだけど、僕たちはいつも厳しい戦いを繰り広げている。だから今日は本当に厳しい戦いになるだろうと思ってコートに立ったけど、彼があまりにいいスタートを切ったからどうしたらいいかわからなかったよ」とルブレフは試合を振り返った。

「どうにかして自分を落ち着かせて『どん底から再出発してプレーレベルを引き上げるんだ』と自分に言い聞かせ、そこからずっといいプレーができるようになった。形勢を逆転させることに成功し、非常にいい形で試合を終えることができた」

 試合が進むにつれてストロークの鋭さがアップしたルブレフは試合を通して28本のウィナーを決め、6回あったブレークポイントのうち4つをものにした。

 同大会での戦績を11勝2敗としたルブレフは次のラウンドで、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したマレク・ジャジリ(チュニジア)を6-2 6-0で破って勝ち上がったアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)と対戦する。元世界ランク42位で39歳のジャジリにとって、これがキャリア最後の試合となった。

 そのほかの試合では第7シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、タロン・グリークスプア(オランダ)、ロレンツォ・ソネゴ(イタリア)、ワイルドカードで出場したタナシ・コキナキス(オーストラリア)、予選勝者のパベル・コトフ(ロシア)が2回戦に駒を進めた。

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写真◎Getty Images

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