マレーがまたもフルセット勝利で2回戦へ「オフシーズンのハードワークでフィジカル的に非常にいい状態にある」 [ATPインディアンウェルズ]

写真はアンディ・マレー(イギリス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日8~19日/賞金総額1014万3750ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)が前週のサンティアゴで準優勝するなど好調だったトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)に6-7(5) 6-1 6-4で逆転勝利をおさめた。

 金属製の人工股関節を入れる大手術を経て復帰への長い道のりを辿ってきたマレーはこのところフルセットの熱戦を重ねており、今大会前にはフィジカル的に復帰以来最高と言えるほどいい状態だと話していた。

 第3セットで8度目のブレークポイントをものにした末に3時間12分のバトルを制したマレーは、「今年に入って勝てた試合の中には幸運だったと感じたものもあったけど、今日は第3セットで多くのチャンスがあったのにものにすることができず本当にイライラしてしまった」と試合後にコメントした。

「彼はときどき非常に強力なサービスを打ってきたけど、自分にも判断ミスがあったと感じていた。チャンスを逃せば逃すほどそれについて考えてしまうけど、僕は腐らずに頑張り続けた。またも過酷な試合だったけど、何とか切り抜けることができてよかったよ」

 ドーハで8つのマッチポイントをセーブして4つのフルセットマッチを戦っていたマレーはマッチポイントには直面しなかったものの、第3セット3-4から3つのブレークポイントを凌がなければならなかった。危機から抜け出したマレーは次のゲームで5つ目のブレークポイントを相手のダブルフォールトによってついにものにし、勝負を分けるブレークに成功した。

 オーストラリアン・オープンでもふたつの5セットマッチを制するなど今季ここまでフルセットにもつれた試合で全勝中のマレーは、「これは偶然ではないと思う。昨年はフルセットになった試合の多くを落としたからね。そのことについてチームと話したけど、平均の法則から考えるとずっと続くことはないだろう。ひとつ勝てば自信が持てるようになることがあり、有難いことに僕はそうだった。ここまで7つのフルセットマッチで勝ったけど、どこかで負けることは想定内だ」と語った。

「オフシーズンにハードワークを積んだおかげでフィジカル的に非常にいい状態にあり、大きな意欲を感じている。リードされていても戦い続け、解決策を探し続けてきたからこそ昨年だったら勝てなかった試合をひっくり返すことができているんだろうね」

 マレーは次のラウンドで、第15シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)と対戦する。シード勢は初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。

 一方で同じくケガからの復活を目指しているドミニク・ティーム(オーストリア)はアドリアン・マナリノ(フランス)に6-4 4-6 6-7(5)で競り負け、ワイルドカード(主催者推薦枠)の期待に応えることができなかった。2019年の同大会で優勝した実績を持つティームは2月のブエノスアイレスで今季初勝利を挙げたが、今季はデビスカップを含む7大会で1勝8敗と苦戦が続いている。

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写真◎Getty Images

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