日本プロテニス協会が障がいのある方へのテニスレッスン『Special Tennis』を関東で初開催

写真◎日本プロテニス協会


 公益社団法人日本プロテニス協会(JPTA)は、障害のある方を対象としたテニスレッスン『Special Tennis』を3月30日に、神奈川県平塚市のテニスディオ湘南で開催した。

 2020年に大阪、愛知で始めた『Special Tennis』。今回は初めて関東地域で開催したほか、知的障がい者だけでなく、一般社団法人日本ろう者テニス協会の協力を得て、聴覚障がい者も含めた合同レッスンとした。参加したのは知的障がい者5名と聴覚障がい者8名の13名。経験者と未経験者を事前にクラス分けし、それぞれ45分間ずつプレーした。

『Special Tennis』は、テニスを通じて障がい者と健常者の垣根をなくし、障がい者、健常者が同じ社会で生活できる環境づくりを目指すもの。また、参加者に対して、スポーツの楽しさを提供し、スポーツを通じて活動する意欲を与えること、対象者同士のコミュニティを形成することを目的としている。

 今回のレッスンを受講した参加者からは「とても楽しかった」「継続してこのような機会があるとうれしい」といった声が上がったほか、保護者からも「うちの子がこんなに早く走るのを初めて観た」「久しぶりに笑顔を見ることができた」など、喜びの声も上がった。

 JPTAは引き続き、この『Special Tennis』を開催していく予定。

『Special Tennis』概要

名称:Special Tennis ~障害のある方へのテニスレッスン~
主催:公益社団法人日本プロテニス協会
後援:平塚市教育委員会
協力:(一社)日本ろう者テニス協会、NPO法人デフテニスジャパン、(一社)日本知的障がい者テニス協会、神奈川県立平塚ろう学校、株式会社ベースボール・マガジン社
実施日:2023年3月30日(木) 14時00分~16時00分
会場:テニスディオ湘南




知的障がい者のみなさんは最初、緊張した様子だったが、ラケットにボールを乗せて歩いたりするなどステップを踏みながらレッスンに参加していくと、徐々に笑顔になった。またレッスンの後半には、ミニネット前で的にボールを当てるなどして楽しんでいた。





聴覚障がい者のみなさんはフルコートでラリーをしたり、ボレーを打ったり、元気いっぱいに汗をかき、45分間のレッスンを短く感じていた様子だった。


情報提供◎日本プロテニス協会

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