ジョコビッチが3回戦でムゼッティに敗れる番狂わせ「壊滅的ではないが気分は悪い」 [モンテカルロ・マスターズ]

写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/モナコ・モンテカルロ/4月9~16日/賞金総額622万8295ユーロ/クレーコート)の男子シングルス3回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第16シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)に6-4 5-7 4-6で逆転負けを喫した。

 ワンブレーク差で第1セットを落としたムゼッティは第2セット2-4から巻き返してセットオールに追いつき、第3セット第3ゲームの途中で雨による中断があったが再開後に3-3からブレークに成功したあとジョコビッチに挽回のチャンスを与えずキャリア最大の勝利に向けて突き進んだ。

 2021年のフレンチ・オープン4回戦でジョコビッチから2セットを先取しながら巻き返されて最終セットで棄権を余儀なくされた苦い思い出を持つムゼッティはジョコビッチが放った最後のバックハンドリターンがネットにかかったのを見届けると、頭を振ってから笑みを浮かべて目頭を押さえた。

 ムゼッティがトップ5の選手から勝ち星を挙げたのは、昨年パリ3回戦で当時世界ランク4位のキャスパー・ルード(ノルウェー)に勝って以来でキャリア2度目となる。

 今季の戦績を9勝8敗としたムゼッティは次のラウンドで、第10シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)を3-6 7-6(6) 6-1で破って勝ち上がった同胞で第7シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。

 ジョコビッチは2023年に入ってから1試合平均で1度しかサービスゲームを落とさず今大会を迎えていたが、この試合では風の影響もあってかムゼッティに8度もブレークを許した。彼は2013年と15年に同大会で優勝した実績持っているが、初戦を終えたあとにクレーコートへの順応の難しさを口にしていた。

「壊滅的とまでは思わないけど、試合に負けた訳だから今は気分が悪いよ。それだけだ。相手を称え、自分は前に進んでいくだけだ」とジョコビッチは試合後の記者会見で語った。

「正直に言って、こんなプレーをしたあとは酷い気分だ。だけど重要な瞬間にタフであり続けた彼を誉めるべきだ。僕に言えるのはそれだけだ。彼の幸運を祈る」

 3月のドバイ以来となる今季4大会目を終えたジョコビッチは、翌週のバニャ ルカに出場する予定になっている。

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写真◎Getty Images

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