ATPツアー公式戦「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」（ATP1000／モナコ・モンテカルロ／4月9～16日／賞金総額622万8295ユーロ／クレーコート）の男子シングルス2回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ（セルビア）が予選勝者のイワン・ガホフ（ロシア）を7-6(5) 6-2で退けベスト16に進出した。

　上位8シードは1回戦がBYEで免除されており、ジョコビッチはこの試合が初戦だった。先にサービスダウンを喫したジョコビッチは直後に追いつきタイブレークの末に第1セット先取すると、第2セット1-2から最後の5ゲームを連取して1時間48分で試合を締めくくった。

　スコアが示す通り世界ランク198位のガホフに対して少し苦労したジョコビッチは、クレーコートへの順応の難しさから簡単にかいかないと予想していたと試合後に明かした。彼は昨年の同大会では2回戦でアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ（スペイン）に敗れ、初戦敗退を喫していた。

「試合数をこなすことが必要だ。練習試合も役には立つけど、公式戦でプレーすることに勝るものはない。だからこそ今週はできるだけ多くの試合ができるよう願っている。まずは最初のステップを克服できて本当にうれしいよ。この先も順調に勝ち進んでいければいいんだけどね」とジョコビッチは試合後の記者会見で語った。

「僕にとってクレーコートは順応してリズムを掴むのがもっとも難しいサーフェスだ。動きや適切なテンポを見つけてショットを打ったりすることがより自然にできる選手もいると思うけど、僕にとっては他の選手よりも時間がかかるんだ。いつもそんな感じだよ」

　前日の1回戦でマッケンジー・マクドナルド（アメリカ）に勝ってジョコビッチへの挑戦権を獲得したことを「最高のご褒美」と話していたガホフについて、「今日までよく知らなかった相手に勝ってクレーコートシーズンを始めることができてうれしいよ。彼が勝った昨日の1回戦をビデオで少し観ただけだった。彼が左利きだとわかったけど僕はここしばらく左利きの選手と練習していなかったから、リターンとフォアハンドの重いトップスピンに対処するのに調整が必要だった」とジョコビッチは印象を語った。

「とてもいい選手だね。長い間スペインで練習を積んでいると聞いたから、彼がクレーコートで成功している理由が理解できたよ」

　ジョコビッチは次のラウンドで、第16シードのロレンツォ・ムゼッティ（イタリア）と予選から勝ち上がってきたルカ・ナルディ（イタリア）の勝者と対戦する。ムゼッティがミオミル・キツマノビッチ（セルビア）を7-6(1) 6-0で下し、ナルディはワイルドカード（主催者推薦枠）で出場したヴァランタン・バシュロ（モナコ）に7-5 7-で競り勝った。

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