シナーらイタリア勢3人がベスト16に進出「すべての瞬間を楽しみたい」 [モンテカルロ・マスターズ]

写真はヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/モナコ・モンテカルロ/4月9~16日/賞金総額622万8295ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦でディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)が0-6 1-3とリードされた時点で肩のケガを理由に棄権したため、ヤニク・シナー(イタリア)の16強入りが決まった。

 上位8シードは1回戦がBYEで免除されており、第7シードのシナーはこの試合が初戦だった。昨年の同大会で8強入りしたシナーは6本しかアンフォーストエラーを犯さず、フラットなストロークをコート狭しと打ち込んでシュワルツマンを圧倒した。

「出だしから彼が苦しんでいるのは見て取れた。ケガが深刻なものでないよう願うよ」とシナーは試合後にコメントした。

 モナコはイタリアと地理的に近いため毎年多くのイタリア人ファンが詰めかけることで知られており、「準備する時間があまりなかったけど、ここで多くのイタリア人ファンの前でプレーすることができて幸せだ。すべての瞬間を楽しんでベストを尽くし、コートに立つときはいつもいい態度で戦いたい。クレーコートでも僕は結構やれるほうだからね」と話した。

 シナーは次のラウンドで、前日に勝ち上がりを決めていた第10シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)と対戦する。

 この日はシナー以外にも4人のイタリア人プレーヤーが2回戦を戦い、ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)とマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)がベスト16に進出した。

 第16シードのムゼッティが予選勝者のルカ・ナルディ(イタリア)との同胞対決を6-0 6-0で制し、ベレッティーニがフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)に5-7 7-6(1) 6-4で競り勝ったが、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したロレンツォ・ソネゴ(イタリア)は第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)に3-6 2-6で敗れた。

 3回戦ではムゼッティが第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と、ベレッティーニは第6シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)と顔を合わせる。ムゼッティは2021年のフレンチ・オープン4回戦でジョコビッチから2セットを先取しながら巻き返されて最終セットで棄権を余儀なくされた苦い思い出を持つが、次はそのとき以来となるクレーコートでの再戦となる。

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写真◎Getty Images

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