ジョコビッチがディミトロフをフルセットで退け4回戦へ「フェデラー、ナダル、マレーたちとのライバル関係のおかげで僕は強くなった」 [イタリア国際]

写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月10~21日/賞金総額863万7966ユーロ/クレーコート)の男子シングルス3回戦で、タイトル防衛を目指す第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第26シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を6-3 4-6 6-1で振りきりベスト16に進出した。

 ワンブレーク差で第1セットを先取したジョコビッチは第2セットも4-2とリードして勝利に近づいていたが、そこから目覚ましいプレーを見せたディミトロフが4ゲームを連取してセットオールに追いついた。しかしジョコビッチは第3セットに入るとレベルを引き上げ、1ゲームしか落とさず2時間19分でツアーレベルでのマッチ1050勝目を挙げた。

「とても安定したプレーができた。ストレートで勝てたはずだった。第2セット4-2のデュースの場面でコート中央から何でもないフォアハンドをミスしてしまった。彼はそのゲームをうまくキープし、次のゲームはニューボールだったけど取られてしまった。それから観客が盛り上がって彼を後押しし、流れが変わってしまったんだ」とジョコビッチは試合を振り返った。

「僕は少しレベルを落としてしまったけど、幸いにも第3セット第1ゲームで調子を取り戻すことができた。そこで勝負を分けるブレークに成功し、もう一度勢いがこちらに傾いたんだ。いい形で試合を締めくくることができてよかったよ」

 プレッシャーがかかる場面でいいプレーができる能力について聞かれたジョコビッチは、「幸いなことに、僕は困難な状況に直面したときに負けるより勝つことのほうが多かった。でも特にキャリアの初期にはたくさん負けたよ。数年間は最後のひとつに勝てなかったりグランドスラム決勝で負けていたから、(そのような悔しい経験から)多くのことを学んだんだ」と答えた。

「特にロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、アンディ・マレー(イギリス)たちとのライバル関係のおかげで僕は強くなった。忍耐強くプロセスを信じ、自分の道を進み続けることが大事だ。自分にとって何がもっとも効果的なのか、メンタル的にもフィジカル的にも感情的にも何が勝利の方程式なのかを理解したらそれを貫くだけだ」

 ジョコビッチは次のラウンドで、マートン・フチョビッチ(ハンガリー)を6-2 7-6(4)で破って勝ち上がった第13シードのキャメロン・ノリー(イギリス)と対戦する。

 この日行われたそのほかの3回戦では第4シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)、第7シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)、第8シードのヤニク・シナー(イタリア)、第24シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)、ラスロ・ジェレ(セルビア)、予選勝者のアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)が16強入りを決めた。

 4回戦ではルードがジェレと、ルーネがポプリンと、シナーはセルンドロと顔を合わせる。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles