スロースタートを克服したジョコビッチがストレート勝利でタイトル防衛に向けた挑戦をスタート「まだ自分が望むレベルには達していない」 [イタリア国際]

写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月10~21日/賞金総額863万7966ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)がトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)を7-6(5) 6-2で退けタイトル防衛に向けた挑戦をスタートした。

 シード勢は1回戦がBYEで免除されており、ジョコビッチはこの試合が初戦だった。ジョコビッチは先月のバニャ ルカ(ATP250/クレーコート)で準々決勝敗退に終わったあと、翌週のマドリッド(ATP1000/クレーコート)を欠場していた。

 オープニングゲームでサービスダウンを喫して第6ゲームでブレークバックに成功したジョコビッチは5-4からのレシーブゲームで2つのセットポイントを凌がれた末にもつれ込んだタイブレークで3-5から4ポイントを連取して第1セットを先取し、第2セットでは相手のサービスゲームを2度破って1時間51分で試合を締めくくった。

「まだ自分が望むレベルには達していない。ショットの感覚や自分の形を探しているところだ。初めての相手と対戦するのは少しやり難いものだ。彼はクレーコートのスペシャリストだ。立ち上がりは僕よりも彼のほうがよかった。僕はスタートがよくなかったけど第1セット終盤にリズムを掴み、第2セットの特に最後の3~4ゲームはいいプレーができた。うまく試合を締めくくることができてよかったよ」とジョコビッチは試合後のオンコートインタビューで語った。

 ジョコビッチは次のラウンドで、元世界ランク3位のスタン・ワウリンカ(スイス)を6-4 7-6(3)で破って勝ち上がった第26シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。

 この日初戦に臨んだジョコビッチ以外のトップ10プレーヤーは第4シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)、第7シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)、第8シードのヤニク・シナー(イタリア)が3回戦に駒を進めたが、第10シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)は予選勝者のアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)に4-6 6-4 5-7で競り負けた。

 そのほかの試合では第13シードのキャメロン・ノリー(イギリス)、第24シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)、アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)、ラスロ・ジェレ(セルビア)、グレゴワール・バレール(フランス)、クリスチャン・ガリン(チリ)、マートン・フチョビッチ(ハンガリー)、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のアレクサンダー・シェフチェンコ(ロシア)、予選勝者のロマン・サフィウリン(ロシア)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したファビオ・フォニーニ(イタリア)が2回戦を突破した。

 第11シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)、第16シードのトミー・ポール(アメリカ)、第17シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)、第22シードのセバスチャン・コルダ(アメリカ)、第23シードのボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)、第28シードのベン・シェルトン(アメリカ)、第30シードのミオミル・キツマノビッチ(セルビア)は初戦でシードダウンを喫した。

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写真◎Getty Images

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