ローマ決勝進出者に明暗、ルーネが初戦突破もメドベージェフは敗退 [フレンチ・オープン]

写真はホルガ・ルーネ(デンマーク)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月28日~6月11日/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、第6シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)がクリストファー・ユーバンクス(アメリカ)を6-4 3-6 7-6(2) 6-2で倒して大会をスタートした。試合時間は2時間53分。

 2021年USオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)からグランドスラムに7大会連続出場となる20歳のルーネは、昨年のロラン・ギャロスで8強入りしたのがこれまでの最高成績。そのときは四大大会本戦初勝利から4連勝を飾ったあと、準々決勝でキャスパー・ルード(ノルウェー)に1-6 6-4 6-7(2) 3-6で敗れていた。

 ここまで2023年シーズンにクレーコート4大会でプレーしたルーネはミュンヘン(ATP250)でタイトルを獲得し、ATPマスターズ1000大会のモンテカルロとローマでは準優勝を飾った。

 ルーネは次のラウンドで、同日の最終試合でセバスチャン・バエス(アルゼンチン)を3-6 6-3 7-5 1-6 7-5で破って勝ち上がったガエル・モンフィス(フランス)と対戦する。

 これに先立ち行われた試合では、ローマの決勝でルーネに勝って優勝した第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が予選を勝ち上がってきた世界ランク172位のチアゴ・ザイブチ ビルチ(ブラジル)に6-7(5) 7-6(6) 6-2 3-6 4-6で敗れる波乱が起きた。

 2020年3月にサンティアゴ(ATP250/クレーコート)でツアー初タイトルを獲得した23歳のザイブチ ビルチがグランドスラム本戦の舞台に立ったのは2020年USオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)以来でキャリア2度目だったが、センターコートで世界2位を倒す大金星で初勝利をマークした。

 そのほかの試合では第9シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)、第23シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)、第28シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、エミル・ルースブオリ(フィンランド)、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のヤニック・ハンフマン(ドイツ)、アルトゥール・リンデルネック(フランス)、ギド・ペラ(アルゼンチン)が2回戦に駒を進めた。

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[ ]数字はシード順位、Qは予選勝者、LLはラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)

男子シングルス1回戦|主な試合結果

○65ホルガ・ルーネ(デンマーク)[6] 6-4 3-6 7-6(2) 6-2 ●66クリストファー・ユーバンクス(アメリカ)

○67ガエル・モンフィス(フランス)3-6 6-3 7-5 1-6 7-5 ●68セバスチャン・バエス(アルゼンチン)

○73フランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)[23] 6-1 2-6 7-6(5) 6-1 ●74ジャウメ・ムナール(スペイン)

○76ヤニック・ハンフマン(ドイツ)[LL] 6-3 7-5 6-7(6) 6-7(2) 6-4 ●75チアゴ・モンテーロ(ブラジル)

○78アルトゥール・リンデルネック(フランス)6-4 2-6 6-2 7-6(4) ●77リシャール・ガスケ(フランス)

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○80テイラー・フリッツ(アメリカ)[9] 6-2 6-1 6-1 ●79マイケル・モー(アメリカ)

○101エミル・ルースブオリ(フィンランド)6-2 6-7(7) 5-7 6-1 6-4 ●102グレゴワール・バレール(フランス)

○104グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)[28] 6-0 6-3 6-2 ●103ティモフェイ・スカトフ(カザフスタン)[Q]

○126ギド・ペラ(アルゼンチン)6-4 6-7(7) 2-6 7-6(4) 7-6(10-4) ●125カンタン・アリス(フランス)

○127チアゴ・ザイブチ ビルチ(ブラジル)[Q] 7-6(5) 6-7(6) 2-6 6-3 6-4 ●128ダニール・メドベージェフ(ロシア)[2]

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写真◎Getty Images

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