夫婦揃って逆転勝利、産休から復帰のスビトリーナが3回戦へ [フレンチ・オープン]

写真は夫婦揃っての逆転勝利で3回戦に進出したエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月28日~6月11日/クレーコート)の女子シングルス2回戦で、産休を経てグランドスラム大会に戻ってきた元世界ランク3位のエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が予選勝者のストーム・ハンター(オーストラリア)を2-6 6-3 6-1で退けベスト32に進出した。

 夫でありテニス選手のガエル・モンフィス(フランス)がナイトセッションで第5セット0-4から挽回して死闘の末にセバスチャン・バエス(アルゼンチン)を倒してケガから復帰後のツアー初勝利でセンターコートを沸かせた翌日、スビトリーナは夫が観客席から見守る中で自身も2-6 1-2の劣勢を覆して勝利をもぎ取った。

 試合後のオンコートインタビューでスビトリーナは「ガエルの試合を観ていたけど、ライブではなかった。ホテルの部屋で叫んでいたわ。だからもし誰かが叫び声を聞いていたとしたら、それは私の応援だったかもね」と話し、それから観客席で見守ってくれたた夫モンフィスに「信じられないような試合だったし、彼が今ここで何をしているのかわからないわ。私は休むべきだと思う。でも応援にきてくれて本当に感謝している」と言葉を送った。

 第2セット序盤までストローク戦で打ち負けているように見えていたが、スビトリーナは1-2から5度のデュースを繰り返した末にブレークしたことをきっかけに流れを変えることに成功した。そこから勢いをつけたスビトリーナは一度だけサービスゲームを落としたが、それ以降は2ゲームしか相手に与えず勝利に向けて突き進んだ。

「第1セットは本当に厳しかった。彼女はウィナーを連発し、本当にいいプレーをしていたわ。自分が悪いプレーをしていたとは思わないけど、彼女のほうが上だった。私は体勢を立て直し、集中力を高めて最高のテニスを発揮しようとした。第2セットと第3セットはいいプレーができたと思う」とスビトリーナは試合を振り返った。

 スビトリーナは次のラウンドで、第5シードのカロリーヌ・ガルシア(フランス)を4-6 6-3 7-5で破る番狂わせを演じて勝ち上がったアンナ・ブリンコワ(ロシア)と対戦する。ふたりは前週の土曜日にストラスブールの決勝で戦ったばかりで、そのときはスビトリーナが6-2 6-3で勝っている。

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写真◎Getty Images

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