モンフィスが観客と分かち合った“魔法の夜”「僕たちは一緒にやってのけた」 [フレンチ・オープン]

写真は劇的な勝利で初戦を突破したガエル・モンフィス(フランス)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月28日~6月11日/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、ガエル・モンフィス(フランス)がセバスチャン・バエス(アルゼンチン)を3-6 6-3 7-5 1-6 7-5で倒す劇的な勝利で同日の最終試合を締めくくった。

 ケガで4ヵ月ほど戦線を離脱していたモンフィスにとって、これは約半年ぶりに掴んだツアー大会での勝利となる。彼は4月から今シーズンを始めたが、ここまでツアーレベルで一度も勝てていなかった。

 この日も最終セットで0-4と引き離されて万事休すかと思われたが、母国の観客による熱い声援に後押しされたモンフィスはそこから挽回劇を開始した。その過程で何本ものスーパーショットを放ちながら追い上げたモンフィスは6-5としたときにケイレンを起こして脚を引きずっていたが、最後のレシーブゲームで渾身のミラクルショットを披露した。

 デュースからドロップボレーを決めて2度目のマッチポイントを握ったモンフィスは、最後にバックハンドで放ったダウン・ザ・ラインのパッシングショットで前に出たバエスを抜き去った。ショットがコードに当たってからライン内側に着地した瞬間に3時間47分の死闘に終止符が打たれ、観客は歓喜した。

 客席に向けて笑顔で手を振ってからバエスに続いて主審と握手したあとコートに倒れ込んで大の字になってむせび泣いたモンフィスは、試合後のオンコートインタビューで国家を歌って喜ぶ観客たちへ真っ先にお礼を言った。時間は既に午前0時を回っていた。

「遅くまで残って応援してくれてありがとう。皆さんのおかげで挽回できた。観客のおかげで新しい活力を得た。言葉もない。(最終セットで)0-3になったとき、僕は『父親になってから一度も勝っていない。娘はここパリにいる。ひとつ勝とうじゃないか』と自分に言ったんだ。その瞬間から僕はリラックスして観客のエネルギーを取り込み、自分を信じ始めた。僕たちは一緒にこれをやってのけたんだ」と話した。

「ロラン・ギャロスは魔法だ。信じられないようなことが起こる。今日もまた、僕と観客たちがそのことを証明した。素晴らしい勝利、並外れた雰囲気の素晴らしい1回戦だった」

 最後に観客に向けて「2回戦もまた特別なものにしよう」と声をかけたモンフィスは次のラウンドで、クリストファー・ユーバンクス(アメリカ)を6-4 3-6 7-6(2) 6-2で破って勝ち上がった第6シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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