ハレプと前年度覇者スビトリーナが勝利、アンドレスクはマッチポイント逃す [WTAファイナルズ]

中国・深圳で開催されている「資生堂WTAファイナルズ深圳」(WTAファイナルズ/10月27~11月3日/賞金総額1400万ドル/室内ハードコート)の大会2日目はパープル・グループのラウンドロビン(グループ内総当たり戦)初戦が行われ、第5シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)が19歳で第4シードのビアンカ・アンドレスク(カナダ)を3-6 7-6(6) 6-3で倒した。

 7月にウインブルドンのタイトルを獲得した元世界ランク1位のハレプは、第2セット第12ゲームでマッチポイントをしのいだ末に勝負を第3セットに持ち込み、最終的に勝利をつかんだ。

「彼女は私よりほとんど10歳若かったからチャレンジだったわ」とハレプは試合後に語った。「1ヵ月も背中の故障を抱えていたあとだけに、やってのけたことを本当に誇りに思う」。

 タイブレークのあと双方の選手がメディカル・タイムアウトを取った。ハレプは足に治療を受け、USオープン優勝者のアンドレスクは背中に問題を抱えていた。アンドレスクは第3セットでもトレーナーを呼んだ。

「彼女は本当に激しく戦ったと思う」とアンドレスクは振り返った。「私は第2セットで手にしたチャンスをつかまなかった。そしてそのあと背中が本当に痛み始めたの。私はただただ、がっかりしている」。

 一方、前年度優勝者で第8シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)は第2シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)を7-6(12) 6-4で下し、シーズン末のエリート大会での無敵記録を更新した。出場者の中で今年一度も優勝していない唯一の選手であるスビトリーナは、昨年のWTAファイナルズで全勝優勝を遂げていた。

 この日、第1セットでサービスをブレークし合ったあと、スビトリーナは7本目のセットポイントをものにした。プリスコバは第1セットを取るチャンスも手にしたが、タイブレーク9-8でのセットポイントをものにすることができなかった。

「自分に踏ん張り続けるのよ、と言い聞かせるの」とスビトリーナは長いタイブレークについてコメントした。「ただ、そのつど“1ラリー”をプレーするよう努め、急がないこと。セットを終わらせるチャンスを手にしたときでさえ、もっといいプレーができたと思ったわ」。

 このタイブレークのあと、プリスコバは試合の核心にとどまり続けるのに苦労していた。

「あのタイブレークがすべてを決めてしまったと思う」とプリスコバは悔やんだ。「第2セットでもいくつかのチャンスはあったとはいえ、第1セットはこの試合の大部分だった」。

「私が勝ち取ったすべては、私がウィナーを決めたか、私が彼女にミスを強いたかだった。全体的に見て、彼女は私に多くのミスを与えてくれなかったわ」

 スビトリーナは第2セットでまず2-0とリードし、それからふたたびブレークを果たして4-3とした。

 プリスコバはブリスベン、ローマ、イーストボーン、鄭州で優勝し、今季4タイトルとツアーのトップに立っており、サービスエースの数でも481本とツアーの首位を走っている。

 これでハレプとスビトリーナはパープル・グループで1勝0敗、アンドレスクとプリスコバは0勝1敗となった。

 一方、レッド・グループの順位表では、第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)と第3シードの大坂なおみ(日清食品)が1勝0敗で並び、第7シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)と第6シードのペトラ・クビトバ(チェコ)が0勝1敗となっている。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はシモナ・ハレプ(ルーマニア)
SHENZHEN, CHINA - OCTOBER 28: Simona Halep of Romania celebrates match point against Bianca Andreescu of Canada during their Women's Singles match on Day Two of the 2019 Shiseido WTA Finals at Shenzhen Bay Sports Center on October 28, 2019 in Shenzhen, China. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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