ティームがスロースタートを克服して準々決勝進出「第1セットのことは忘れてゼロから始めようとした」 [ジェネラリ・オープン]

写真はBMWオープンでのドミニク・ティーム(オーストリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ジェネラリ・オープン」(ATP250/オーストリア・チロル州キッツビューエル/7月31日~8月5日/賞金総額63万705ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した元世界ランク3位のドミニク・ティーム(オーストリア)がジャン・ジジェン(中国)に1-6 6-3 6-2で逆転勝利をおさめて8強入りを決めた。

 母国開催の同大会で2019年に優勝した実績を持つティームはナイトセッションでプレーした前日とはまったく違うコンディションへの順応に苦しみ第1セットを落としたが、第2セットに入るとリズムを掴み始めた。

 セットオールに追いついたティームは長いラリーの末にバックハンドのダウン・ザ・ラインを決めて第3セット第1ゲームをブレークして流れを引き寄せ、その勢いに乗って1時間42分で試合を締めくくった。

「昨夜とコンディションがまったく違ったから、第1セットは厳しかった。15度くらい暑い感じでボールの弾み方が全然違っていたんだ。何が起こっているかわからず、彼(ジャン)がとても速くプレーしているように感じていたよ。とにかく第1セットのことは忘れて試合をゼロから始めようとした。第2セットでかなりいいスタートを切れたけど、それが今日のターニングポイントだったと思う」とティームは振り返った。

「彼は非常に速いテンポでフラットにプレーしていた。もし僕がそれに負けないくらい攻撃的にプレーしなければ、第1セットと同じようにやられていたかもしれない。だから僕はもっと攻撃的にプレーして彼にミスをさせようとしたんだ。第2セットと第3セットではそれがうまくできた」

 ティームは次のラウンドで、第2シードのヤニック・ハンフマン(ドイツ)を7-6(3) 6-3で破って勝ち上がったアルトゥール・リンデルネック(フランス)と対戦する。上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、ハンフマンはこの試合が初戦だった。

 そのほかの試合では第1シードのトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)、第3シードのペドロ・カチン(アルゼンチン)、第5シードのラスロ・ジェレ(セルビア)、セバスチャン・バエス(アルゼンチン)、ダニエル エライ・ガラン(コロンビア)、アレックス・モルチャン(スロバキア)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 第4シードのセバスチャン・オフナー(オーストリア)がモルチャンに6-4 5-7 6-7(5)で、第6シードのロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)がバエスに1-6 2-6で、第8シードのダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)はガランに6-3 2-6 6-7(8)で敗れ、それぞれ2回戦でシードダウンを喫した。

 準々決勝ではエチェベリがガランと、カチンがジェレと、バエスはモルチャンと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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