2021年大会準優勝者がシフィオンテクに対する2回戦へ「微妙なバランスを見つけなければならない」 [WTAモントリオール]

写真はカロリーナ・プリスコバ(チェコ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「ナショナルバンク・オープン」(WTA1000/カナダ・ケベック州モントリオール/8月7~13日/賞金総額278万8468ドル/ハードコート)の女子シングルス1回戦で、2021年大会準優勝者のカロリーナ・プリスコバ(チェコ)がジュ・リン(中国)を6-3 6-7(8) 6-2で振りきり夏のハードコートシーズンをスタートした。

 第1セットを先取したプリスコバはだ2セットのタイブレーク7-6と8-7でマッチポイントを決め損ね、8-8の時点で雨により試合は中断した。ジュは再開後に2ポイントを連取してセットオールに追いついたが、第3セットで直ぐに体勢を立て直したプリスコバが4-0とリードを広げると第5ゲームで一度だけサービスダウンを喫しながらも4-2から最後の2ゲームを取って2時間22分で試合を締めくくった。

「8-8だったから、ふたつの状況に対処する心構えができていた。素早く2ポイントを取ることもあると同時に、そこを落としてしまうことも覚悟しておかなければならない。もちろん勝利目前のところまで迫っていながら第3セットでまたゼロから始めるのは大変だけど、そうなってしまったら仕方ない訳だから何とか踏み堪えて戦わなければならないの」とプリスコバは試合後にコメントした。

 プリスコバは次のラウンドで、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と対戦する。上位8シードは初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。いずれもクレーコートでシフィオンテクに2戦全敗のプリスコバは2021年5月のローマ決勝では1ゲームも取れずに完敗したが、今年4月のシュツットガルト準々決勝ではフルセットに持ち込んでいた。

「シュツットガルトでもあまり勝てそうな雰囲気はなかったけど、(シフィオンテクに対して)どうプレーすればいいかわかってきたように感じたわ。もちろん簡単ではないけど。彼女はフリーポイントをほとんど与えてくれないから、相手を途方に暮れさせるの」とプリスコバは次戦を見据えた。

「リスクを冒してアグレッシブにプレーしながらもリスクを負い過ぎず、やり過ぎないという微妙なバランスを見つけなければならない」

 この日プレーしたシード勢は第12シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)、第13シードのマディソン・キーズ(アメリカ)、第16シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)が2回戦に駒を進めたが、第10シードのダリア・カサキナ(ロシア)とエリース・メルテンス(ベルギー)の試合は雨により第1セット4-4の時点で順延となった。

 そのほかの試合ではソラナ・シルステア(ルーマニア)、スローン・スティーブンス(アメリカ)、マリー・ブーズコバ(チェコ)、ジャスミン・パオリーニ(イタリア)、予選勝者のケイティ・ブルター(イギリス)、2021年オーストラリアン・オープン準優勝者のジェニファー・ブレイディ(アメリカ)が初戦を突破した。

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写真◎Getty Images

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