前年ベスト4のガルシアが初戦敗退、勢いに乗る予選勝者ワン・ヤファンがキャリア2度目の対トップ10勝利 [USオープン]

写真は初戦敗退を喫したカロリーヌ・ガルシア(フランス)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月28日~9月10日/ハードコート)の女子シングルス1回戦で、前年に4強入りしていた第7シードのカロリーヌ・ガルシア(フランス)が予選を勝ち上がってきた世界ランク114位のワン・ヤファン(中国)に4-6 1-6で敗れる番狂わせが起きた。

 第5ゲームでブレークしたリードを守って第1セットを先取したワンは第2セットも4-0とリードを広げ、5-1から最後にもう一度相手のサービスゲームを破って1時間10分でキャリア2度目の対トップ10勝利を挙げた。ワンは2週間前のスタンフォード(WTA125K)で予選からタイトルを獲得しており、連勝を「11」に伸ばした。

 ふたりは過去2度ツアーで対決し、2019年10月の天津2回戦ではワンが6-4 6-2で勝っていた。

 昨年に不振を脱却してトップ10に復帰してWTAファイナルズでキャリア最大のタイトルを獲得するなど目覚ましい活躍を見せたガルシアだが、今季はその勢いを維持することができず不振に陥っている。彼女は3回戦敗退に終わった先月のウインブルドン3回戦から4連敗を喫し、ディフェンディング・チャンピオンとして臨んだ2週間前のシンシナティでも初戦で敗れていた。

 ガルシアは前週のクリーブランドで4大会ぶりの連勝をマークしたが、準々決勝ではストレートで敗れるなどUSオープンに向けて調子を上げることができていなかった。この日もガルシアはワンの3倍以上となる34本のアンフォーストエラーを犯して自分の足を引っ張り、一度も反撃の気配を感じさせることができなかった。

 2019年2月にアカプルコでツアー初優勝を飾ったワンは同年10月に世界ランク自己最高の47位に到達したが、翌年以降はコンディションを崩してフルシーズン戦うことができずランキングを落とていた。今年の3月には一時696位まで下がっていたが、ITFツアーを中心に勝利を重ねてグランドスラム予選圏内に戻していた。

 グランドスラム大会で初の2回戦突破を目指すワンは次のラウンドで、ディアン・パリー(フランス)を6-4 6-0で破って勝ち上がったケイティ・ブルター(イギリス)と対戦する。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles