21歳の新鋭ストリッカーがチチパスを倒すキャリア最大の勝利で3回戦へ「大きな自信になる」 [USオープン]

写真は初の対トップ10勝利を挙げて3回戦に進出したドミニク・ストリッカー(スイス)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月28日~9月10日/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第7シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が予選から勝ち上がってきた21歳のドミニク・ストリッカー(スイス)に5-7 7-6(2) 7-6(5) 6-7(6) 3-6で敗れる番狂わせが起きた。

 サウスポーから繰り出す目覚ましいショットメイキングの能力を披露した世界ランク128位のストリッカーは5セットを戦い抜き、トップ10プレーヤーに対する初勝利をマークしてキャリア初のグランドスラム3回戦進出を決めた。

 第1セットを先取したストリッカーはふたつのタイブレークを落として第4セットでは3-5と追い込まれていたが、土壇場でブレークバックに成功するともつれ込んだ3度目のタイブレークで競り勝った。

「出だしからかなりいいプレーができた。第1セットからフィーリングがよかった。厳しいバトルだったけど、今はとにかく超ハッピーだ。今日はこの勝利を楽しみ、それから次の試合に向けて回復に努めるつもりだ」とストリッカーは試合後にコメントした。

「第4セットは3-5ダウンだったけど挽回できた。自分でのどうやったのかわからないけど何とかやり遂げ、そのあとは凄く高いレベルのプレーが最後までできた。ちょっと言葉が出ないけど、素晴らしい日になったよ」

 第5セットでのストリッカーは安定したサービスゲームを展開し、第2ゲームでブレークしたリードを最後まで守りきって4時間4分で激闘を締めくくった。

「大きな自信になるし、チームにとっても素晴らしいことだと思う。僕たちは毎日ハードワークを積んでいるからね」

 ストリッカーは次のラウンドで、第28シードのクリストファー・ユーバンクス(アメリカ)を7-6(6) 2-6 6-2 7-6(7)で破って勝ち上がったワイルドカード(主催者推薦枠)のバンジャマン・ボンジ(フランス)と対戦する。

 ウインブルドン後にATP250のロス カボスで今季初優勝を飾ったがATPマスターズ1000大会のトロントとシンシナティでは1勝2敗と揮わなかったチチパスは小気味よくボールを打ち抜いていたが、重要な瞬間にミスを犯してしまった。昨年も初戦敗退に終わっていたチチパスはグランドスラム大会の中でUSオープンの戦績がもっとも悪く、まだ一度も2週目に進むことができていない。

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写真◎Getty Images

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