今年最後のグランドスラム大会「USオープン」（アメリカ・ニューヨーク／本戦8月28日～9月10日／ハードコート）の男子シングルス3回戦で、第2シードのノバク・ジョコビッチ（セルビア）が2セットダウンと追い込まれながらも第32シードのラスロ・ジェレ（セルビア）との同胞対決を4-6 4-6 6-1 6-1 6-3で制してベスト16に進出した。

　一度も相手のサービスゲームを破れず最初の2セットを失ったジョコビッチは続く2セットを1ゲームずつしか落とさず取り返し、第5セット第7ゲームをブレークしたリードを守りきって3時間45分の厳しいテストを克服した。

　全米に2年ぶり17回目の出場となる36歳のジョコビッチは、これまでに3度（2011年、15年、18年）タイトルを獲得。前回プレーした2021年は『年間グランドスラム（同じ年に四大大会全制覇）』の達成にあと一歩まで迫ったが、決勝でダニール・メドベージェフ（ロシア）に4-6 4-6 4-6で敗れていた。

　2023年シーズンのジョコビッチはオーストラリアン・オープン（オーストラリア・メルボルン／ハードコート）とフレンチ・オープン（フランス・パリ／クレーコート）を制しており、今大会で勝つと四大大会優勝回数で男女を通した最多記録を持つマーガレット・コート（オーストラリア）の「24」に並ぶことができる。

　ジョコビッチは次のラウンドで、イリ・ベセリ（チェコ）を6-4 6-3 6-2で破って勝ち上がった予選勝者のボルナ・ゴヨ（クロアチア）と対戦する。

　そのほかの試合では第9シードのテイラー・フリッツ（アメリカ）が予選から勝ち上がってきた17歳のヤクブ・メンシク（チェコ）を6-1 6-2 6-0で退け、予選勝者のドミニク・ストリッカー（スイス）はワイルドカード（主催者推薦枠）で出場したバンジャマン・ボンジ（フランス）を2-6 7-5 7-6(4) 3-6 6-2で倒し、勝ち上がった両者が4回戦で顔を合わせることになった。

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[　]数字はシード順位、WCはワイルドカード（主催者推薦枠）、Qは予選勝者

大会5日目｜9月1日

男子シングルス3回戦｜主な試合結果

○99ドミニク・ストリッカー（スイス）[Q] 2-6 7-5 7-6(4) 3-6 6-2 ●102バンジャマン・ボンジ（フランス）[WC]

○112テイラー・フリッツ（アメリカ）[9] 6-1 6-2 6-0 ●107ヤクブ・メンシク（チェコ）[Q]

○116ボルナ・ゴヨ（クロアチア）[Q] 6-4 6-3 6-2 ●117イリ・ベセリ（チェコ）

○128ノバク・ジョコビッチ（セルビア）[2] 4-6 4-6 6-1 6-1 6-3 ●121ラスロ・ジェレ（セルビア）[32]