アルカラスがエバンズとの見応えあるバトルを制して大会連覇へまた一歩前進「ロジャーと一緒に大会の歴史の一部になりたい」 [USオープン]

写真は16強入りを決めたカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月28日~9月10日/ハードコート)の男子シングルス3回戦で第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第26シードのダニエル・エバンズ(イギリス)を6-2 6-3 4-6 6-3で退け、3年連続となるベスト16進出を決めた。

 経験豊富なエバンズに対してアルカラスはレベルの高いプレーをする必要があったが、パワーと安定感を兼ね備えたグラウンドストロークで試合の大部分を優位に進めて3時間11分で勝利を決めた。

「彼は厄介な相手だ。隙あらばネットに出てくるし、素晴らしいスライスとタッチを持っている。僕もそのようなプレーをするから、かなりいい試合ができた。観てくれた皆さんも楽しんでくれたと思う」とアルカラスは試合後のオンコートインタビューで語った。

「僕たちは素晴らしいポイントや凄いショット、恐らく他の試合よりも多くの異なる状況を作り出した。勝ってふたたび4回戦に進出できて本当にうれしいよ」

 猛攻を仕掛けたエバンズに第3セットを取られて今大会で初めてセットを落としたが、アルカラスは試合を通して相手の倍以上となる60本のウィナーを決めた。第4セット3-2からブレークしたゲームでアルカラスは左右に振り回されながらも決まったかに見えたショットをダウン・ザ・ラインに切り返してポイントをもぎ取り、エバンズを驚かせる場面もあった。

「僕たちはお互いに笑顔になれるような素晴らしいポイントをプレーした。コートでそれを見るのはいいことだ。僕たちはもちろん人々を幸せにするためにプレーしている。試合を盛り上げて楽しんで欲しいんだ。あのようなポイントで観客が楽しんでくれてエネルギーを貰えるのは素晴らしいことだ」

 ディフェンディング・チャンピオンのアルカラスは次のラウンドで、第16シードのキャメロン・ノリー(イギリス)を6-3 6-4 6-3で倒す番狂わせを演じて勝ち上がったマッテオ・アルナルディ(イタリア)と対戦する。

「もちろん僕はその日その日に集中している。ここでタイトルを防衛するのが僕の目標だ」とアルカラスは次戦を見据えた。

「(2008年に5連覇を達成した)ロジャー・フェデラー(スイス)のあとに誰もできていないことは知っている。だから僕はロジャーと一緒に大会の歴史の一部になりたいんだ。それが現時点でのメインゴールであり、追い求めていることなんだ」

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写真◎Getty Images

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