最後の年に挑むコリンズが大坂を退け初戦突破「まだ終わっていない」 [アブダビ・オープン]

写真はダニエル・コリンズ(アメリカ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「ムバダラ・アブダビ・オープン」(WTA500/アラブ首長国連邦・アブダビ/2月5~11日/賞金総額92万2573ドル/ハードコート)の女子シングルス1回戦で、予選勝者のダニエル・コリンズ(アメリカ)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した元世界ナンバーワンの大坂なおみ(フリー)を7-5 6-1で退け同大会で初の本戦勝利を挙げた。

 試合はお互いに一歩も譲らぬサービスキープで進んだが、5-5から2度目のブレークポイントをものにしたコリンズが最終的に最後の9ゲームを連取して1時間23分で試合を締めくくった。

 ふたりはこれ以前に4戦して大坂が3勝1敗でリードしていたが、直近の2022年USオープン1回戦ではコリンズが7-6(5) 6-3で勝っていた。

「なおみに対して何を予想すべきかはわかっていた。彼女がしばらくツアーを離れて復帰したばかりということは知っているけど、私は自分の戦術に頼らなければならなかった。効果的にコースを変え、アスリートして行うイメージトレーニングながらプレーした。サービスに取り組んできたけど、今年プレーした中でサービスがよかった試合のひとつに入るわね」とコリンズは試合を振り返った。

 オーストラリアン・オープン2回戦でイガ・シフィオンテク(ポーランド)を追い込みながらも惜敗したあと今季限りで引退する意向を表明した30歳のコリンズは、「私にとってはこれが最後のシーズンだけど、今でも自分の調子はいいと感じている」と手応えを口にした。

「区切りが必要だったの。私はツアーでの時間を楽しんできたし、別の道ではできなかったような素晴らしい経験もしてきた。でも今のところ、それはまだ終わっていないの。私はまだ競技の中で戦い、努力も積んでいる。達成したい目標もまだいくつかあるしね」

 コリンズは次のラウンドで、第1シードエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)と対戦する。上位4シードは初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。

 大坂は同日の夜にオンス・ジャバー(チュニジア)とのペアでワイルドカードを受け取ったダブルスの初戦に臨んだが、マグダ・リネッテ(ポーランド)/ベルナルダ・ペラ(アメリカ)に3-6 3-6で敗れた。

 そのほかの試合では第8シードのリュドミラ・サムソノワ(ロシア)、アンヘリーナ・カリニーナ(ウクライナ)、リネッテ、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のサラ・ソリベス トルモ(スペイン)とクリスティーナ・ブクサ(スペイン)、予選勝者のヘザー・ワトソン(イギリス)が2回戦に駒を進めた。

 第9シードのベロニカ・クデルメトワ(ロシア)はワトソンに3-6 5-7で敗れ、初戦でシードダウンを喫した。

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写真◎Getty Images

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