“Life in the old dog yet!”マレーがツアー復帰戦だったベレッティーニに逆転勝利で初戦突破 [マイアミ・オープン]

写真はアンディ・マレー(イギリス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「マイアミ・オープン」(ATP1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月20~31日/賞金総額1040万4205ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)がマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)に4-6 6-3 6-4で逆転勝利をおさめた。

 昨年のUSオープン以来のツアー復帰戦だったベレッティーニはオープニングゲームをブレークしたリードを守って第1セットを先取したが、続く2セットで一度ずつ相手のサービスゲームを破ったマレーが2時間49分で同大会でのマッチ30勝目を挙げた。

 度重なるケガで長期離脱を余儀なくされていた元世界ランク6位のベレッティーニは前週にアリゾナ州フェニックスで開催されたチャレンジャー大会で復帰し、決勝で敗れはしたが4試合を勝ち抜いていた。

 第2セット3-2から初のブレークに成功したマレーはセットオールに追いついたが、ベレッティーニが2-5から最初のサービスをフォールトしたあと突然眩暈を起こしてよろめく場面があった。直ぐにベンチに戻って医師のチェックを受け、薬を飲んでコートに戻ったベレッティーニは最後までプレーを続けた。

 試合後にテレビカメラのレンズにサインするよう求められたマレーは、「Life in the old dog yet!(イギリスで有名な歌のタイトルで、年老いてもまだ力はあるという意味)」と書いた。

「言うまでもなく、僕にとって素晴らしい勝利だ。スタートは少し出遅れたけど、第1セットの途中から最後までかなりいいプレーができたと思う」とマレーは試合後のオンコートインタビューで語った。

「僕は多くのチャンスを作り、彼(ベレッティーニ)は第2セット終盤から第3セットの出だしに少し苦しんだ。僕はそこに付け込んで第3セット開始直後にリードを奪った。最後はしっかりサービスゲームをキープして試合を締めくくることができたよ」

 マレーは次のラウンドで、第29シードのトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)と対戦する。シード勢は初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。

 両者は過去3戦してエチェベリが2勝1敗と勝ち越しており、今シーズンは1月にオーストラリアン・オープン1回戦で対決してエチェベリが6-4 6-2 6-2で勝っている。

 この日プレーした地元アメリカ勢はアレックス・ミケルセン(アメリカ)とワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したマーティン・ダム(アメリカ)が2回戦に駒を進めたが、マルコス・ギロン(アメリカ)とワイルドカードを得て参戦したダーウィン・ブランチ(アメリカ)は敗れた。

 ドミニク・コプファー(ドイツ)がギロンに4-6 6-1 6-4で逆転勝利をおさめ、トマーシュ・マハーチュ(チェコ)は16歳のブランチを6-4 6-2で退けた。

 そのほかの試合ではマッテオ・アルナルディ(イタリア)、ジャック・ドレイパー(イギリス)、フラビオ・コボッリ(イタリア)、クリストファー・オコネル(オーストラリア)、予選勝者のチアゴ・ザイブチ ビルチ(ブラジル)、ボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)、ルカ・バン アッシュ(フランス)、マートン・フチョビッチ(ハンガリー)、ワイルドカードのシャン・ジュンチャン(中国)、デニス・シャポバロフ(カナダ)、予選勝者のアンドレア・ババッソーリ(イタリア)が初戦を突破した。

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写真◎Getty Images

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