ポルトガルのテニス界を牽引し続けた35歳ソウザが母国の地で現役生活に終止符「これ以上のエンディングは望めない」
ATPツアー公式戦「ミレニアム・エストリル・オープン」(ATP250/ポルトガル・エストリル/4月1~7日/賞金総額65万1865ユーロ/クレーコート)を最後に引退する意向を表明していたジョアン・ソウザ(ポルトガル)が単複ともに1回戦で敗れ、母国の地でキャリアに終止符を打った。
35歳のソウザは単複ともにワイルドカード(主催者推薦枠)で出場し、シングルス1回戦で第5シードのアルトゥール・フィス(フランス)に5-7 4-6で敗退したあとジョアン・フォンセカ(ブラジル)とのダブルスでも初戦でマルセロ・デモリナー(ブラジル)/セム・ファーベーク(オランダ)に4-6 6-4 [5-10]で敗れた。
「これ以上のエンディングは望めない。あそこがキャリアを終えるのに最高の場所だと思う」とソウザはATPツアー公式サイトのインタビューで話した。
19歳だった2008年のエストリルでツアー初勝利を挙げたソウザは2013年9月のクアラルンプールでポルトガル人選手として初めてATPツアーのタイトル(通算4勝)を獲得し、2016年5月には同国選手として最高位となるATPランキング28位をマークした。グランドスラム大会でも2018年USオープンでポルトガル人選手として初の16強入りを果たし、翌年のウインブルドンでも4回戦に進出した。
キャリアを通してポルトガルのテニス界を牽引し続けたソウザにとってもっとも記憶に残っている業績は、2018年のエストリルで地元優勝を飾ったことだと本人は明かした。
「2018年は非常に特別だった。観客全員が1週間を通して応援してくれたし、もちろん今日も皆さんが応援してくれることを期待していたよ。彼らが最後の瞬間までサポートしてくれたのは感動的だった。母国のポルトガルでファンの愛とサポートを感じることができて本当に素晴らしかった」とソウザは振り返った。
「ポルトガルのテニス界は順調に進んでいると信じている。エンリケ・ロチャ(ポルトガル)、ハイメ・ファリア(ポルトガル)、ヌーノ・ボルジェス(ポルトガル)たちはテニス界でこれから何かを成し遂げる可能性を秘めていると思う」
写真◎Getty Images
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