シナーが前年の準決勝で敗れたルーネを倒して2年連続4強入り「すべては学習過程の一環」 [モンテカルロ・マスターズ]

写真はヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/モナコ・モンテカルロ/4月7~14日/賞金総額664万2938ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で、第2シードのヤニク・シナー(イタリア)が第7シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)を6-4 6-7(6) 6-3で振りきりベスト4に進出した。

 自分のサービスゲームをすべてキープしたシナーはタイブレークの末に第2セットを落としたが、第3セット3-3から最後の3ゲームを連取して2時間40分で競り勝った。ルーネは第2セットで6つのブレークポイントと2つのマッチポイントを凌いだが、第3セット2-2からブレークのチャンスを逃したことで流れを失ってしまった。

 ふたりは昨年の大会では準決勝で顔を合わせ、ルーネが1-6 7-5 7-5で勝っていた。両者はこれが4度目の対決だったが、連勝したシナーが2勝2敗のタイに追いついた。

「(この試合に勝つには)多くのことが必要だった。特にこのような機会で彼(ルーネ)と対戦するのは決して簡単じゃない。だから今日は勝つことができてとてもうれしいけど、自分のレベルには概ね満足している。今日は少しレベルを上げてみたんだ」とシナーは試合後のオンコートインタビューで語った。

「今日はよりフィジカルでラリーが多かった。全体的なフィーリングはよくなったから、明日の試合がとても楽しみだ」

 ルーネが観客を巻き込んで挽回を図ろうとしていたときにどのようにして集中力を維持したのかと聞かれたシナーは、「とにかく自分のことに集中するようにしている。すべては学習過程の一環なんだ」と答えた。

「例え今日負けたとしても僕にとっては勉強になるから、今日はとてもうれしいよ。凄く厳しい試合だったしね」

 今季の戦績を25勝1敗とした22歳のシナーは2週間前に終了したマイアミ(ATP1000/ハードコート)で今季3勝目を挙げて今大会を迎えており、連勝を「9」に伸ばした。

 シナーは次のラウンドで、第15シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を6-4 6-2で破って勝ち上がった第12シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦する。

「明日は間違いなく厳しい試合になるだろう。いいプレーをしているステファノスが相手だからね。明日は自分に何ができるか見てみよう」とシナーは次戦を見据えた。

 もうひとつの準決勝は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)とキャスパー・ルード(ノルウェー)の2023年フレンチ・オープン決勝カードとなった。第1シードのジョコビッチが第11シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)を7-5 6-4で倒し、第8シードのルードは第14シードのユーゴ・アンベール(フランス)を6-3 4-6 6-1で退けた。

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写真◎Getty Images

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