チチパスがルードを退け2年ぶり3度目の優勝「1回目や2回目よりも特別」 [モンテカルロ・マスターズ]

写真は2年ぶり3度目の優勝を飾ったステファノス・チチパス(ギリシャ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/モナコ・モンテカルロ/4月7~14日/賞金総額664万2938ユーロ/クレーコート)の男子シングルス決勝で、第12シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を6-1 6-4で下して2年ぶり3度目の優勝を飾った。

 試合を通して直面した8度のブレークポイントをすべてセーブしたチチパスは1ゲームしか落とさず快調に第1セットを先取し、第2セット5-4から4度目のブレークに成功して1時間36分で歓喜の瞬間を迎えた。

 25歳のチチパスがATPツアーの同種目でタイトルを獲得したのは昨年8月に10勝目(準優勝17回)を挙げたロス カボス以来で、同大会で3回以上栄冠に輝いたのは11勝のラファエル・ナダル(スペイン)、それぞれ3勝のイリー・ナスターゼ(ルーマニア)、ビヨン・ボルグ(スウェーデン)、トーマス・ムスター(オーストリア)に続きチチパスが5人目となる。

「とても厳しい時期を乗り越えてきたから、大会で優勝して表彰台に戻ってくることができて素晴らしい気分だ。家族や友人たちに感謝してもしきれないし、もし神様がいるならこの瞬間を実現してくれたことにお礼を言いたい。この旅を陰で支えてくれたすべての人たちに心から感謝している」とチチパスは試合後のオンコートインタビューで語った。

「3回目の優勝は1回目や2回目よりも特別だ。これは僕にとって信じられないような勝利だ。今日は試合を締めくくるのに緊張してしまった。本当に3度目のタイトルが欲しかったんだ。今日は本当に幸せだ」

 元世界ランク3位のチチパスは2月にトップ10から陥落したが、大会後に更新されるATPランキングで7位に浮上することが確実となった。

「チームの皆に全力を尽くすと約束したから、僕はコートで自分のテニスを見せつけなければならなかった。容赦ないパフォーマンスを披露することができてよかった。最初から最後まで一貫したプレーができ、いろんなショットを混ぜることができた」

 先に行われたダブルス決勝では、サンダー・ジレ/ヨラン・フリーゲン(ともにベルギー)がマルセロ・メロ(ブラジル)/アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)にで逆転勝利をおさめて同ペアでのツアー8勝目を挙げた。


左から男子ダブルス優勝のヨラン・フリーゲン(ベルギー)、サンダー・ジレ(ベルギー)、準優勝のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、マルセロ・メロ(ブラジル)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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