ナダルがマスターズ史上最大の年齢差対決でブランチを圧倒、2回戦はデミノーとのリマッチに [マドリッド・オープン]

写真はラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/4月24日~5月5日/賞金総額924万9713ユーロ/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、2年ぶりの参戦となる37歳のラファエル・ナダル(スペイン)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したダーウィン・ブランチ(アメリカ)を6-1 6-0で圧倒した。

 7回あった自分のサービスゲームで9ポイントしか落とさなかったナダルは試合を通して一度もブレークポイントに直面せず、第1セット3-1から最後の9ゲームを連取して1時間4分で16歳の挑戦を退けた。

 ツアーレベルの経験がまだ2試合目だったブランチは、試合を通して27本のアンフォーストエラーを犯した。年の差21歳と117日は、ATPマスターズ1000大会で史上最大だった。

「今日は素晴らしい未来を持つ相手とプレーしたと思うけど、まだミスが多かったね。僕はあまり多くのリスクを冒さず、とにかく常に安定したプレーを心掛けた。それがうまくいった。勝つことができてうれしいし、彼(ブランチ)の幸運を祈っている」とナダルは試合後のオンコートインタビューで語った。

「すべての瞬間を楽しもうとしている。明日はもう一度ここで練習し、明後日にふたたびコートに立つ。そう思うと素晴らしい気分になるよ」

 フアン カルロス・フェレロ(スペイン)のテニスアカデミーで腕を磨くジュニア世界ランク8位のブランチは、「レベル的には明らかに最高の日じゃなかった。最高のレベルを発揮できなかったと感じている」と試合を振り返った。

「でももちろん物凄くいい経験だった。このようなスタジアムでナダルのような偉大な選手とプレーすることができて本当にうれしかったし、この経験を最大限に活かしたいと思う」

 同大会で5度の優勝(2005年、10年、13~14年、17年)を誇るナダルは次のラウンドで、第10シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)と対戦する。シード勢は初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。ふたりは前週のバルセロナでも2回戦で顔を合わせ、デミノーが7-5 6-1で勝っている。

 この日プレーしたナダル以外の地元スペイン勢はロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)とラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)が2回戦に駒を進めたが、予選勝者のアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)はパベル・コトフ(ロシア)に3-6 4-6で敗れた。

 そのほかの試合ではフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、マッテオ・アルナルディ(イタリア)、トマーシュ・マハーチュ(チェコ)、ロレンツォ・ソネゴ(イタリア)、フラビオ・コボッリ(イタリア)、ミオミル・キツマノビッチ(セルビア)、ヤクブ・メンシク(チェコ)、マックス・パーセル(オーストラリア)、ペドロ・カチン(アルゼンチン)、予選勝者のチアゴ・モンテーロ(ブラジル)とハマド・メジェドビッチ(セルビア)、ワイルドカードを得て参戦した17歳のジョアン・フォンセカ(ブラジル)が初戦を突破した。

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写真◎Getty Images

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