ルブレフがフリッツを退け2度目のマスターズ制覇に王手「感情を正しい方向に向けることができている」 [マドリッド・オープン]

写真はアンドレイ・ルブレフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/4月24日~5月5日/賞金総額924万9713ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準決勝で、第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が第12シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を6-4 6-3で下して2度目のマスターズ制覇に王手をかけた。

 立ち上がりの2ゲームでお互いにサービスダウンを喫したあと5-4から相手のサービスゲームを破って第1セットを先取したルブレフは、第2セット第6ゲームでブレークしたリードを最後まで守りきって1時間12分で試合を締めくくった。

「立ち上がりは硬くなっていた。リターンや簡単なショットを何度かミスしたけど、それもテニスの一部だ。いきなりブレークされたときは『まだ始まったばかりだから先は長い』と考えた。相手も同じようになるかもしれないしね」とルブレフは試合後のオンコートインタビューで語った。

「結果的に彼(フリッツ)は(次のゲームで)最初の3ポイントでファーストサーブが入らず、僕は(2度目の)ブレークポイントでいいプレーができて何とか1-1に追いついた。そのあとはセットが終わるまで互角だった」

 開幕戦の香港で優勝を飾るなど快調にシーズンをスタートしたルブレフは2月のドバイ準決勝で線審に暴言を吐いて失格処分を受けたあと、3月のインディアンウェルズ3回戦からマッチ4連敗と苦しい時期を過ごしていた。

 マドリッドに来てから何が変わったのかと聞かれたルブレフは、「メンタル的に随分よくなり、本来のパフォーマンスを発揮することができるようになった」と答えた。

「感情を正しい方向に向けることができている。間違いなくそれが決勝進出の役に立った。これがなければ決勝までは残れなかっただろうね」

 ルブレフはATPマスターズ1000大会では5度目となる決勝で、第30シードのイリ・ラフェチュカ(チェコ)が第1セット3-3の時点で背中のケガを理由に棄権したため勝ち上がったフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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