1セットダウンを克服したナダルがクレーコートで3大会連続初戦突破「今日よりもずっといいプレーができると思う」 [イタリア国際]

写真はラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月8~19日/賞金総額909万4379ユーロ/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、同大会最多記録となる10度の優勝を誇る37歳のラファエル・ナダル(スペイン)が予選勝者のジズー・ベルグス(ベルギー)に4-6 6-3 6-4で逆転勝利をおさめた。

 4-4から2度目のサービスダウンを喫して第1セットを落としたナダルは第2セット以降に直面した5度のブレークポイントをすべてセーブし、最後の2セットで一度ずつ相手のサービスゲームを破って2時間53分で競り勝った。

「自分にとって最高の試合ではなかった。間違いなく今日よりも練習のほうがよかったけど、何とか勝つ方法を見出すことができた」とナダルは試合後にコメントした。

「大会の出だしは重要だ。自分のテニスは以前よりも予想するのが難しい。ここ2年はあまりテニスをしていなかったからアップダウンがある。だから今日よりもずっといいプレーができると思うし、次にそれができるよう願っている」

 今季の戦績を7勝3敗としたナダルは次のラウンドで、第7シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)と対戦する。シード勢は初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。

 前日に雨で消化できなかったトップハーフ(ドローの上半分)の男子シングルス1回戦ではミオミル・キツマノビッチ(セルビア)、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のコランタン・ムーテ(フランス)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したファビオ・フォニーニ(イタリア)とマッテオ・ジガンテ(イタリア)、予選勝者のフランチェスコ・パッサーロ(イタリア)が勝利をおさめた。

 この日プレーしたボトムハーフ(ドローの下半分)の地元イタリア勢はマッテオ・アルナルディ(イタリア)、ルカ・ナルディ(イタリア)、ワイルドカードを得て参戦したステファノ・ナポリターノ(イタリア)が2回戦に駒を進めたが、ロレンツォ・ソネゴ(イタリア)とワイルドカードのアンドレア・ババッソーリ(イタリア)は敗れた。

 ドミニク・コプファー(ドイツ)がババッソーリを6-4 6-3で下し、ドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)はソネゴを6-3 6-7(5) 6-3で振りきった。

 そのほかの試合ではジャック・ドレイパー(イギリス)、ヤン レナード・ストルフ(ドイツ)、マルコス・ギロン(アメリカ)、チアゴ・ザイブチ ビルチ(ブラジル)、ロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)、ジャウメ・ムナール(スペイン)、アスラン・カラツェフ(ロシア)に加え、アレクサンドル・ミュレー(フランス)、ボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)、ハマド・メジェドビッチ(セルビア)の予選勝者3人が初戦を突破した。

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写真◎Getty Images

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