ナダルは2回戦でフルカチュにストレート負け「現時点では2つの道がある」 [イタリア国際]

写真はラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月8~19日/賞金総額909万4379ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、同大会最多記録となる10度の優勝を誇る37歳のラファエル・ナダル(スペイン)は第7シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)に1-6 3-6で敗れた。

 シード勢は1回戦がBYEで免除されており、フルカチュはこの試合が初戦だった。5つのブレークポイントをセーブしてオープニングゲームをキープしたフルカチュは1-1から5ゲームを連取して第1セットを先取し、第2セットでも相手のサービスゲームを2度破って1時間33分で快勝した。

「間違いなく自分を本当に誇りに思う。ラファと対戦するのは特別なことだ。彼が20年に渡って支配してきたクレーコートでは特にね。このサーフェスで彼のような記録を残した選手は誰もいない」とフルカチュは試合後のオンコートインタビューで語った。

「結局のところ、彼はスポーツを超えた存在だ。多くの人々が彼を応援し、多くの人々にインスピレーションを与えてきた。だから今日はこのような経験ができて僕は本当に幸せだ」

 フルカチュは次のラウンドで、チアゴ・ザイブチ ビルチ(ブラジル)を6-3 7-5で破って勝ち上がった第25シードのトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)と対戦する。

 合計7つのブレークポイントをものにすることができずに敗れたナダルは、「彼(フルカチュ)はサービスがよく、リターンが難しかった。彼に十分なダメージを与えることができず、ミスをさせることができなければ本当の意味でチャンスを感じることは難しい」と試合を振り返った。

「それが現実だ。受け入れるしかない。あらゆる面で、僕にとって厳しい日だった。実際に自分が見せたものよりも準備ができていると感じていただけに、後味が悪い。調子はよくなっていたけど、コートで発揮できなかった」

 最大の目標となるフレンチ・オープンの前哨戦を5勝3敗で終えたナダルは、「現時点では2つの道がある。ひとつは十分なプレーができる準備ができていないと言うこと。そのときはロラン・ギャロスに出場しないという決断を下すときだ。もうひとつは今の自分を受け入れ、2週間後に違う自分になれるよう適切な方法で取り組むことだ」と話した。

「フィジカル的な問題はいくつかあるけど、キャリアでもっとも重要な大会でプレーしないほどではない。ここ1週間くらいでどうなっているか、メンタル的にどう感じるか見てみよう。準備ができていると感じたら、僕はそこに行って過去15年間目指してきたもののために戦うだろう。例え今は不可能に思えるとしてもね」

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写真◎Getty Images

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