ジョコビッチが3回戦でタビロに完敗「完全に調子が狂っていた」 [イタリア国際]

写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月8~19日/賞金総額909万4379ユーロ/クレーコート)の男子シングルス3回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第29シードのアレハンドロ・タビロ(チリ)に2-6 3-6で完敗を喫した。

 立ち上がりから4ゲームを連取したタビロは一度もピンチに直面することなく自分のサービスゲームをすべてキープし、各セットで2度ずつブレークに成功して1時間7分で圧勝した。

「対戦相手を称えたい。彼と対戦したのは初めてだったけど、素晴らしい選手だ。本当に質が高く、オールラウンドな選手だね」とジョコビッチは試合後の記者会見で語った。

「正直に言って、コートでボールを打っていていい感触を得ることができなかった。完全に調子が狂っていた」

 キャリア最大の勝利を挙げたタビロは次のラウンドで、第20シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)を6-2 6-4で破って勝ち上がった第16シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦する。

 同大会で6度優勝した実績を持つジョコビッチは初戦でラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のコランタン・ムーテ(フランス)を6-3 6-1で退けたが、コートを出る際にサインを求めるファンのバックパックから偶然落ちた水筒が頭に直撃するというアクシデントに見舞われていた。

 翌日の練習にヘルメットを被って登場するユーモアを見せるなどなど問題ないことをアピールしていたが、あの一件の影響があったのかと聞かれると「正直に言ってわかならない。確認が必要だ」と答えた。

「トレーニングでは違っていた。昨日はある程度無理のない練習をした。特に何も感じなかったけど、いつもと同じという訳でもなかった。今日は高いストレスの中でかなり悪かった。痛みではなく、バランスという意味でね。動きの協調性がなかった。2日前とはまったく別の選手になっていた。関係があるのかもしれないけど、よくわからない。メディカルチェックを受けて、何が起こっているのか調べなければならない」

 フレンチ・オープンの前哨戦を4勝2敗で終えたジョコビッチは、タイトル防衛と25回目のグランドスラム制覇を目指すためには「すべて」を改善する必要があると述べた。

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写真◎Getty Images

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