チチパスに逆転勝利のジャリーが初のマスターズ準決勝進出「かなりいいプレーができている」 [イタリア国際]

写真はニコラス・ジャリー(チリ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月8~19日/賞金総額909万4379ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で第21シードのニコラス・ジャリー(チリ)が第6シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)に3-6 7-5 6-4で逆転勝利をおさめ、ATPマスターズ1000大会で初のベスト4進出を決めた。

 第4ゲームでサービスダウンを喫して第1セットを落としたジャリーは5-5から15-40のピンチを凌いでキープしたあと初のブレークに成功して第2セットを取り返し、1-2と先行された直後に追いつくと4-4から最後の2ゲームを連取して2時間38分で競り勝った。

 時速166kmの一発を含めフォアハンドで23本のウィナーを決めたジャリーはチチパスとの対戦成績を4勝2敗としたが、クレーコートでは昨年4月のモンテカルロ3回戦でストレート負けを喫していた。

「クレーコートでステファノスに勝つのはいい収穫だと思う。今日の試合には間違いなく満足している。プレーぶりもよかったし、しっかり自分自身を制御できたからね」とジャリーは試合後のオンコートインタビューで語った。

「僕はリターンゲームでチャンスを掴むためにいろんなことを試み続けた。自分がいいプレーをしていることはわかっていた。彼(チチパス)に押し返されないようにバックハンドでいくつか調整する必要があった。そういったことをやってのけることができたから、勝つことができて本当にうれしい」

 前日には第29シードのアレハンドロ・タビロ(チリ)が勝ち上がっており、同カテゴリーの大会で複数のチリ人選手が4強入りしたのは1990年に創設されたATPツアー史上初の快挙となる。

「僕は常に練習し、よりうまくより強くより幸せになる方法を見つけようとしている。キャリア最大の成果ということもあり、ここ2試合は凄く楽しかった。おかげで準決勝に進出することができてハッピーだよ」とジャリーは満足感を滲ませた。

「これを続けていけるよう努力するよ。かなりいいプレーができているから、とにかくそれを維持していきたい。それが何よりも難しいことなんだけどね」

 ジャリーは次のラウンドで、第7シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)を7-5 3-6 6-3で破って勝ち上がった第14シードのトミー・ポール(アメリカ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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