タビロとのチリ人対決はならずもジャリーがキャリア最大のタイトルに王手 [イタリア国際]

写真はニコラス・ジャリー(チリ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月8~19日/賞金総額909万4379ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準決勝で、第21シードのニコラス・ジャリー(チリ)が第14シードのトミー・ポール(アメリカ)を6-3 6-7(3) 6-3で振りきりキャリア最大のタイトルに王手をかけた。

 3-3から3ゲームを連取して第1セットを先取したジャリーは第2セット4-2から一度だけサービスダウンを喫したあとタイブレークの末にセットオールに追いつかれたが、第3セット第6ゲームでブレークしたリードを最後まで守りきって2時間44分で勝利を決めた。

 サービング・フォー・ザ・マッチで40-0としたジャリーは相手の抵抗を受けて苦労したが、2つのブレークポイントを凌いだ末に5度目のマッチポイントをものにして試合を締めくくった。

 ポールはこの日が27歳の誕生日だったが、3度目の機会だったマスターズ準決勝の初勝利で祝うことができなかった。

「第3セットでアグレッシブなテニスをして巻き返すことができてよかったよ。試合を締めくくるのは決して簡単じゃないけど、何とか勝ちきることができて素晴らしい気分だ」とジャリーは試合後のオンコートインタビューで語った。

 ジャリーは今季2度目の決勝で、第29シードのアレハンドロ・タビロ(チリ)を1-6 7-6(4) 6-2で破って勝ち上がった第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。

 両者は過去6戦してズベレフが4勝2敗とリードしているが、クレーコートでは2勝2敗と星を分け合っている。

 タビロとのチリ人対決は実現しなかったが、同大会で同国の選手が決勝に進出したのは2007年のフェルナンド・ゴンサレス(チリ)以来となる。ジャリーが次戦に勝てば、1998年のマルセロ・リオス(チリ)以来となるチリ人チャンピオンが誕生する。

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写真◎Getty Images

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