臨時コーチの父との関係が力に----大坂が世界1位バーティを倒し2大会連続優勝 [チャイナ・オープン]

 この試合での大坂は第1セットの半ばで3つのダブルフォールトをおかす危ういスタートを切り、それらのミスがバーティが試合の主導権を握ることを助けることになった。

 しかし、第2、第3セットはまったくの別物だった。大坂は自分のサービスゲームをコントロール下に引き戻し、相手のサービスゲームでは強烈なリターンをクロスへ、ダウン・ザ・ラインへ叩き込んだ。第3セット第7ゲームで大坂がこのセット2度目ブレークを果たしたあとには、最終ゲームでのバーティの抵抗にも関わらず、大坂の勝利は不可避なものとなった。

 ハードヒッターで知られる大坂にとって、15度前後と気温が低く乾燥した夜のコンディションが有利に働いたようだった。バーティは、その“不毛な”コンディションが彼女のスライスの活力を無効化し、通常なら展開させることができるショットのバラエティを減少させたと説明した。

「私はそれを強く打とうとしていたけど、殻を破ることはできなかった」と先月の中国・武漢で準決勝に進出していた世界ナンバーワンのバーティは振り返った。

「今夜は、私はそこにあった小さな、半分くらいのチャンスをつかむことができなかったけれど、全体的に見れば堅固なパフォーマンスだったと思う。私はこの週を通して戦い抜き、戦いを通して成長できたことを誇りに思うわ」

 自分のテニスを「本能的な」という言葉で表現した大坂は、気候的コンディションなどにはあまり注意を払わないので、それが自分のプレースタイルに有利に働いたかどうかはわからないと言った。そして、余計なことに注意を向けない姿勢は、スタッツ(統計)やランキングの見方に関しても言えるのだという。

「私はあまり分析家ではないの。だから気温の低いコンディションが助けになったかはわからないわ」と彼女はコメントした。

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