ジョコビッチがタイトル防衛に向けた挑戦をスタート「ポジティブな方向に進んでいる」 [フレンチ・オープン]

写真はストレート勝利で初戦を突破したノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月26日~6月9日/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したピエール ユーグ・エルベール(フランス)を6-4 7-6(3) 6-4で下してタイトル防衛に向けた挑戦をスタートした。

 第3ゲームをブレークしたリードを守って第1セットを先取したジョコビッチはタイブレークの末に第2セットを奪い、すべてサービスキープで進んだ第3セット5-4で迎えた最初のマッチポイントをエルベールのダブルフォールトでものにして2時間31分で勝利を決めた。

 効果的なキックサーブとタッチのいいテニスで健闘したエルベールは第2セット0-1からブレークバックに成功したが、ジョコビッチが直面したブレークポイントはこの1本だけだった。

 今シーズンのジョコビッチはここまで6大会でプレーして14勝6敗と例年に比べると低調で、右肘のケガで長期離脱を余儀なくされてトップ10から陥落していた2018年以来初めて一度も優勝することができずに今大会を迎えている。ジョコビッチが大会後も世界ランク1位の座を守るには、最低でも決勝に進出する必要がある。

 大会前に「期待は低く、希望は高く」と話していたジョコビッチは、「モンテカルロとローマ、ジュネーブでも僕はいいスタートを切った。最初の試合はいいプレーができたけど、2試合目3試合目はまったく違うものになった。だからあまり興奮したくはない」と慎重な姿勢を崩さなかった。

「今日は安定したいいパフォーマンスができたと思う。もちろんリターンゲームでもっとうまくできたかもしれないけど、それは彼(エルベール)が変化をつけながらいいサービスを打っていたからだ」とジョコビッチは試合を振り返った。

「重要な瞬間にいいプレーができたと思う。タイブレークでいいプレーができたし、集中力を維持することができた。スタートの仕方とコートでの感覚がよかったからうれしいよ。ここ数週間にプレーした大会に比べると感触はよかった。だから僕はポジティブな方向に進んでいるし、これは始まりに過ぎない」

 ジョコビッチは次のラウンドで、コンスタン・レスティエンヌ(フランス)を6-3 7-5 4-6 6-2で破って勝ち上がったロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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