2024年女子ツアーでリターンゲーム勝率トップのガウフがイエストレムスカとの3回戦に勝利「セレナから学んだことのひとつは…」 [フレンチ・オープン]

写真は16強入りを決めたココ・ガウフ(アメリカ)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月26日~6月9日/クレーコート)の女子シングルス3回戦で、第3シードのココ・ガウフ(アメリカ)が第30シードのダイアナ・イエストレムスカ(ウクライナ)を6-2 6-4で倒してベスト16に進出した。

 相手のサービスゲームを2度破って第1セットを先取したガウフは第2セットの立ち上がりの2ゲームをお互いにブレークし合ったあと5-2からデュースを繰り返す長いゲームでマッチポイントを凌がれた末にサービスダウンを喫したが、2度目のサービング・フォー・ザ・マッチで3つのブレークポイントをセーブして迎えた2度目のチャンスをものにして1時間34分で試合を締めくくった。

「彼女(イエストレムスカ)とはマドリッド(2回戦:6-4 6-1で勝利)で対戦したけど、コート後方からのプレーが本当にうまかった。試合を締めくくるのが難しいのはわかっていた。彼女は素晴らしいショットを打っていたけど、(5-2からの)サービスゲームで試合を締めくくるべきだった。少しアンラッキーな部分もあったけど」とガウフは試合を振り返った。

 WTA(女子テニス協会)によればガウフは49%と今季の女子ツアーでもっともブレーク率が高く、47%で2位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)を上回っている。この日も9回あったイエストレムスカのサービスゲームを5度破っており、ロラン・ギャロスでの3試合では25回中15ゲームもブレークに成功している。

 リターンゲームの勝率は2022年に34.8%だったのが23年には41.2%に向上したが、これは昨年の夏に陣営に加わったブラッド・ギルバート(アメリカ)がリターンのポジションを下げるようガウフに指導したことも一因となっている。

「私がセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)から学んだことのひとつは、彼女が恐らく1時間くらいひたすらリターンを打つことだけに費やしていたことだった」とガウフは明かした。

「リターンはポイントの第一段階な訳だから、そのことに影響されたの。平均のラリー数は4~5回くらいだと思うから、最初の2球は本当に重要だわ」

 2022年大会準優勝者のガウフは次のラウンドで、第17シードのリュドミラ・サムソノワ(ロシア)を7-6(4) 6-2で破って勝ち上がったエリザベッタ・コッチャレット(イタリア)と対戦する。

「彼女(コッチャレット)とは今年のドバイ(2回戦:6-1 7-5で勝利)で対戦したけど、間違いなくファイターよ。(グランドスラム大会の)4回戦は初めてだろうけど、彼女は握手する瞬間まで諦めない。難しい試合になるだろうけど、準備はできているわ」とガウフは次戦を見据えた。

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写真◎Getty Images

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