今季不振のジャバーがフェルナンデスを退け2年連続4度目の16強入り「どんなことでも可能だと信じている」 [フレンチ・オープン]

写真は2年連続4度目の16強入りを決めたオンス・ジャバー(チュニジア)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月26日~6月9日/クレーコート)の女子シングルス3回戦で、第8シードのオンス・ジャバー(チュニジア)が第31シードのレイラ・フェルナンデス(カナダ)を6-4 7-6(5)で振りきり2年連続4度目の16強入りを決めた。

 3-3から3ゲーム連続でサービスダウンが続いたあとワンブレーク差で第1セットを先取したジャバーは第2セット1-3とされた直後に追いつき、4-5の長いサービスゲームでセットポイントを凌いでキープしたあと突入したタイブレークで迎えた最初のマッチポイントをものにして1時間57分で試合を締めくくった。

 2017年から抱えている膝のケガが完治しないままシーズンをスタートしたジャバーは最初の7大会で4大会連続初戦敗退を喫するなど3勝しかできず苦しい時期を過ごし、前哨戦のマドリッドで8強入りしたが6勝9敗の戦績で今大会を迎えている。今週に3勝を追加したことで、勝率はようやく5割に到達した。

「私がまだここにいると皆さんに思い出してもらおうとしているの。何ヵ月も立ち直って自信を取り戻そうと努力してきたから、自分の実力を証明することができてうれしい。でもふたたび2週目に勝ち残ることができたのは、ハードワークが報われたという意味でも本当に重要なことだわ」とジャバーは試合後にコメントした。

 過去3度グランドスラム決勝で敗れながらも悲願の初優勝を追いかけ続けているジャバーは、「どんなことでも可能だと私は信じている。決勝のことは考えたくないから、目の前の試合に取り組む気持ちで大会をスタートした。私はただどうなるか見たいだけだけど、私はドリーマー(夢想家)なの。いつも言っているけど、ドリーマーでありビリーバー(信じる人)でもある」と語った。

「2週目も1試合1試合をプレーしてくつもりよ。これからまったく違う週が始まるから、うまくいくよう願っている」

 ジャバーは次のラウンドで、2020年大会準優勝者のソフィア・ケニン(アメリカ)を6-2 7-5で破って勝ち上がったクララ・タウソン(デンマーク)と初めて対戦する。

 タウソンは第9シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)に対する2回戦に続いてグランドスラム優勝経験者を倒して初の四大大会16強入りを決めたが、10回目となるジャバーが経験では上回っている。

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写真◎Getty Images

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