デミノーがグランドスラム大会で初のトップ5撃破をロラン・ギャロスで達成「最後まで戦った」 [フレンチ・オープン]

写真は過去2回戦止まりだった大会で8強入りを決めたアレックス・デミノー(オーストラリア)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月26日~6月9日/クレーコート)の男子シングルス4回戦で第11シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)が第5シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を4-6 6-2 6-1 6-3で倒し、四大大会で2020年USオープン以来となるキャリア2度目のベスト8進出を果たした。

 ロラン・ギャロスの同種目でオーストラリア人選手が8強入りしたのは、2004年大会のレイトン・ヒューイット(オーストラリア)以来となる。

 序盤の第3ゲームでサービスダウンを喫して第1セットを落としたデミノーは第2セット2-2から7ゲームを連取して主導権を握り、最後まで勢いを維持したまま2時間49分で勝利を決めた。

 軽快なフットワークとディフェンス力を駆使して第2セット以降のストローク戦で打ち勝ったデミノーは、メドベージェフが仕掛けるドロップショット&ネットの攻撃に対しても頻繁に切り返して簡単にポイントを取らせなかった。

「皆さんにお礼を言いたい。信じられないような雰囲気だ。ここ数年はクレーコートであまりいいプレーができていなかったから、ロラン・ギャロスで準々決勝に進出できるなんて思ってもいなかった」とこれまで同大会で2回戦止まりだったデミノーはフランス語で対応した試合後のオンコートインタビューで語った。

 試合後の記者会見でマッチポイントのあとに何を叫んでいたのか聞かれたデミノーは、「『クレーコートが好きだ。ここが大好きだ。まだ足りない』と叫んだんだ」と答えた。

「今日は素晴らしい試合だった。最後まで戦った。グランドスラム大会の4回戦で強い選手に勝った。それはこのような大きな大会で先のほうまで勝ち進むために自分が設定した目標のようなものだ。自分自身を誇りに思う」

 グランドスラム大会で初めてトップ5の選手に勝ったデミノーは、「グランドスラム大会でのテニスには結局のところ経験が大事だ」と話した。

「最終的に選手たちはすべてを注ぎ込むことができるし、自分もそれができる人間だと思っている。しかし如何にエネルギーを温存するか、長く過酷な5セットマッチでどのようにエネルギーを管理するかについては経験から学ぶことがたくさんあるんだ」

 デミノーは次のラウンドで、第13シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)を4-6 6-1 5-7 7-6(2) 6-2で破って勝ち上がった第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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