試合中に新世界1位が決まったシナーがディミトロフを下して初のベスト4進出 [フレンチ・オープン]

写真はヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月26日~6月9日/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で第2シードのヤニク・シナー(イタリア)が第10シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を6-2 6-4 7-6(3)で下し、同大会で初めてベスト4に進出した。試合時間は2時間29分。

 同大会に5年連続出場となる22歳のシナーは、初挑戦だった2020年に準々決勝に進出したのがこれまでの最高成績だった。第8シードで臨んだ昨年は、2回戦でダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)に7-6(0) 6-7(7) 6-1 6-7(4) 5-7で惜敗していた。

 1月のオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)でグランドスラム初制覇を果たしたシナーは今季3勝を挙げて28勝2敗の戦績で今大会を迎えているが、前哨戦のマドリッド(ATP1000/クレーコート)で股関節を負傷して続くローマ(ATP1000/クレーコート)の欠場を余儀なくされていた。

 この結果でシナーは、ディミトロフとの対戦成績を4勝1敗とした。ディミトロフは初対決だった2020年9月のローマ3回戦では4-6 6-4 6-4で勝っていたが、昨年以降はシナーの4連勝となった。

 試合中に2年連続4度目の優勝と歴代単独トップとなる25回目のグランドスラム制覇を目指していた第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が右膝のケガを理由に準々決勝を棄権したため、この時点でシナーがATPランキング史上初のイタリア人ナンバーワンになることが決定した。

 ジョコビッチが大会後も世界ランク1位の座を維持するためには、少なくとも決勝に進む必要があった。

 今大会でのシナーは1回戦でクリストファー・ユーバンクス(アメリカ)を6-3 6-3 6-4で、2回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)のリシャール・ガスケ(フランス)を6-4 6-2 6-4で、3回戦でパベル・コトフ(ロシア)を6-4 6-4 6-4で、4回戦ではコランタン・ムーテ(フランス)を2-6 6-3 6-2 6-1で破って8強入りを決めていた。

 シナーは準決勝で、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と第9シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)の勝者と対戦する。

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写真◎Getty Images

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