パオリーニがグランドスラム決勝へ快進撃、前回敗れた17歳アンドレエワに快勝で雪辱 [フレンチ・オープン]

写真はジャスミン・パオリーニ(イタリア)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月26日~6月9日/クレーコート)の女子シングルス準決勝で、第12シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア)が17歳のミルラ・アンドレエワ(ロシア)の挑戦を6-3 6-1で退けキャリア最大の舞台に辿り着いた。

 試合を通して直面した6度のブレークポイントをすべてセーブしたパオリーニは2-1から相手のサービスゲームを破ったリードを第1セットを先取し、第2セット第1ゲームをアンドレエワがキープしたあと最後の6ゲームを連取して1時間13分で快勝した。

 今回が18回目のグランドスラム本戦となるパオリーニだが、シングルスでは1月のオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)で4回戦に進出するまで2回戦より先に勝ち進んだことがなかった。

 オープン化以降でロラン・ギャロスの同種目でイタリア人選手が決勝に進出したのは2010年大会チャンピオンのフランチェスカ・スキアボーネ(イタリア)、12年大会準優勝者のサラ・エラーニ(イタリア)に続きパオリーニが3人目となる。

 同大会に8年連続出場(2017年と18年の予選敗退を含む)となる28歳のパオリーニは、3度の2回戦進出(2020~21年、23年)がこれまでの最高成績だった。ノーシードだった昨年は、2回戦でオルガ・ダニロビッチ(セルビア)に2-6 5-7で敗れていた。

 2月のドバイ(WTA1000/ハードコート)でキャリア最大のタイトルを獲得したパオリーニは初めてトップ20入りを果たし、グランドスラム自己最高のシード順位で今大会を迎えている。

 この結果でパオリーニは、アンドレエワとの対戦成績を1勝1敗のタイに追いついた。両者は5月にマドリッド(WTA1000/クレーコート)の4回戦で一度対決しており、その日が誕生日だったアンドレエワが7-6(2) 6-4で勝っていた。

 今大会でのパオリーニは1回戦でダリア・サビル(オーストラリア)を6-3 6-4で、2回戦でラッキールーザーのヘイリー・バティスト(アメリカ)を6-4 7-6(6)で、3回戦でビアンカ・アンドレスク(カナダ)を6-1 3-6 6-0で、4回戦でエリナ・アバネシアン(ロシア)を4-6 6-0 6-1で、準々決勝では第4シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)を6-2 4-6 6-4で破って4強入りを決めていた。

 パオリーニは最終ラウンドで、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と対戦する。3年連続4度目の優勝を目指すシフィオンテクは準決勝で、第3シードのココ・ガウフ(アメリカ)を6-2 6-4で下して勝ち上がった。

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写真◎Getty Images

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