遅咲きのパオリーニが若き挑戦者アンドレエワを退けグランドスラム決勝の舞台へ「夢を見ることはもっとも大切なこと」 [フレンチ・オープン]

写真は17歳の挑戦を退けグランドスラム決勝の舞台に辿り着いたジャスミン・パオリーニ(イタリア)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月26日~6月9日/クレーコート)の女子シングルス準決勝で、第12シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア)が17歳のミルラ・アンドレエワ(ロシア)の挑戦を6-3 6-1で退けキャリア最大の舞台に辿り着いた。

 試合を通して直面した6度のブレークポイントをすべてセーブしたパオリーニは2-1から相手のサービスゲームを破ったリードを第1セットを先取し、第2セット第1ゲームをアンドレエワがキープしたあと最後の6ゲームを連取して1時間13分で快勝した。

 ともにグランドスラム準決勝が初めて同士の対決は、28歳ながら昨年に初のトップ30入りを果たした遅咲きのパオリーニが若さが際立つアンドレエワに付け入る隙を与えず勝利を決めた。

 今回が18回目のグランドスラム本戦となるパオリーニだが、シングルスでは1月のオーストラリアン・オープンで4回戦に進出するまで2回戦より先に勝ち進んだことがなかった。

 オープン化以降でロラン・ギャロスの同種目でイタリア人選手が決勝に進出したのは2010年大会チャンピオンのフランチェスカ・スキアボーネ(イタリア)、12年大会準優勝者のサラ・エラーニ(イタリア)に続きパオリーニが3人目となる。

「グランドスラム大会で決勝に進出できるなんて最高の気分だわ。不可能なことのように思えるけど本当なのよ。この場所にいられて本当にうれしい。夢にも思っていなかったけど、私は今ここにいる」とパオリーニは試合後にコメントした。

「もちろんグランドスラム大会の決勝は観ていた。イタリア人選手が決勝に進出したり優勝するのを観ていたけど、自分がそうなるなんて想像もしていなかった。もちろん願ってはいたけど、私にとってクレイジーなことだし今でも驚いている」

 試合後のオンコートインタビューで大きな夢を見ることの大切さについて聞かれたパオリーニは、「凄く大事だわ」と答えた。

「私はそのことを他の選手より少し遅くなってから学んだけど、夢を見ることはスポーツや人生でもっとも大切なことだと思う。私はこの瞬間に夢を見ることができて幸せよ」

 パオリーニは決勝で、第3シードのココ・ガウフ(アメリカ)を6-2 6-4で破って勝ち上がった3年連続4度目の優勝を目指す第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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