ルードに前年の借りを返したズベレフが2年前の大ケガを経て2度目のグランドスラム決勝進出 [フレンチ・オープン]

写真はアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月26日~6月9日/クレーコート)の男子シングルス準決勝で、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が第7シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を2-6 6-2 6-4 6-2で退け四大大会初制覇に2度目の王手をかけた。試合時間は2時間35分。

 2020年USオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)で初めて決勝に進出したズベレフは2セットを連取して勝利目前まで迫ったが、ドミニク・ティーム(オーストリア)に6-2 6-4 4-6 3-6 6-7(6)で逆転負けを喫していた。

 同大会に10年連続出場(2015年の予選敗退を含む)となる27歳のズベレフは、3度の準決勝進出(2021~23年)がこれまでの最高成績だった。ケガからの復帰過程で第22シードで臨んだ昨年は、準決勝でルードに3-6 4-6 0-6で敗れていた。

 前哨戦のローマ(ATP1000/クレーコート)で2年前の大ケガから復帰後初めてATPマスターズ1000大会のタイトルを獲得してパリに乗り込んできたズベレフは、連勝を「12」に伸ばした。

 この結果でズベレフは、ルードとの対戦成績(ツアーレベル)を3勝2敗と勝ち越した。両者は昨年の大会でも準決勝で対決し、ルードが6-3 6-4 6-0で勝っていた。

 今大会でのズベレフは1回戦で歴代最多記録である14回の優勝を誇るラファエル・ナダル(スペイン)を6-3 7-6(5) 6-3で、2回戦でダビド・ゴファン(ベルギー)を7-6(4) 6-2 6-2で、3回戦で第26シードのタロン・グリークスプア(オランダ)を3-6 6-4 6-2 4-6 7-6(10-3)で、4回戦で第13シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)を4-6 6-1 5-7 7-6(2) 6-2で、準々決勝では第11シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)を6-4 7-6(5) 6-4で破って4強入りを決めていた。

 ズベレフは最終ラウンドで、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦する。アルカラスは準決勝で、第2シードのヤニク・シナー(イタリア)との新世代ライバル対決を2-6 6-3 3-6 6-4 6-3で制して勝ち上がった。

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写真◎Getty Images

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