ルードが「どうして昨日や一昨日じゃなかったのか」と体調不良を悔やむもシーズン前半の結果に手応え [フレンチ・オープン]

写真は準決勝敗退に終わったキャスパー・ルード(ノルウェー)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月26日~6月9日/クレーコート)の男子シングルス準決勝で、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が第7シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を2-6 6-2 6-4 6-2で退け四大大会初制覇に2度目の王手をかけた。

 2020年USオープンで初めて決勝に進出したズベレフは2セットを連取して勝利目前まで迫ったが、ドミニク・ティーム(オーストリア)に6-2 6-4 4-6 3-6 6-7(6)で逆転負けを喫していた。

 相手のサービスゲームを2度破って第1セットを先取したルードは体調が優れない様子で徐々に失速し、主導権を取り返したズベレフが続く3セットを先取して2時間35分で4年連続となる準決勝で初勝利を挙げた。両者は昨年の大会でも準決勝で対決し、ルードが6-3 6-4 6-0で勝っていた。

 ルードは第3セットに入るとポイント間にベースラインで屈み込む姿を見せ、チェンジエンドのベンチでは体調的に苦しそうな様子を見せていた。

 ズベレフは2度目のグランドスラム決勝で、第2シードのヤニク・シナー(イタリア)との新世代ライバル対決を2-6 6-3 3-6 6-4 6-3で制して勝ち上がった第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦する。

「少し不運だった。出だしはよかったんだけど第1セット中盤から終盤にかけて胃に不快感と痛みができてきたんだ。それでプレーの強度とエネルギーレベルを維持することができなかった。それほど深刻なものでも長く続くものでもないと思うけど、それが第1セットに起こってしまった」とルードは試合後に明かした。

「(何が原因か)今はわからないけど、それが今日起こってしまったことにがっかりしている。(準々決勝が不戦勝だったため)僕には3日もオフがあったのに、どうして昨日や一昨日じゃなかったのか…」

 3年連続の決勝進出は逃したものの、ルードは今季の欧州クレーコートシーズンで4月のバルセロナと大会前週のジュネーブでタイトルを獲得するなど21勝4敗の好成績を残した。

「今シーズンここまでの調子には満足している。プレー面でいくつかの調整と改善を試みたけど、かなりうまくいっていると思う。それでも100%納得するには程遠いけど、それはいいことだ。まだまだ取り組むべきことがたくさんある」とルードは今季を振り返った。

「でも総括すると、ここまではいいシーズンを送れている。パリでのこの結果は僕にとって素晴らしいものだ。今日はこのように終わって残念だけど、今季の前半戦は非常によかった。少しオフを取るのを楽しみにしているよ」

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles