シナーが世界ナンバーワンとしての初戦で逆転勝利「このサーフェスでは自信を取り戻すことが大事」 [ATPハレ]

写真はヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「テラ・ウォルトマン・オープン」(ATP500/ドイツ・ノルトライン ヴェストファーレン州ハレ/6月17~23日/賞金総額241万1390ユーロ/グラスコート)の男子シングルス1回戦で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)がタロン・グリークスプア(オランダ)に6-7(8) 6-3 6-2で逆転勝利をおさめてグラスコートシーズンをスタートした。

 すべてサービスキープで突入したタイブレークで5-1とリードしたシナーは2つのセットポイントを凌がれた末に第1セットをとしたが、続く2セットで合計3度ブレークに成功して2時間22分で世界ナンバーワンとしての初戦を勝利で飾った。

「メンタル的に厳しい試合だったことは確かだ。第1セットのタイブレークでは5-1でリードしていたけど、こういうことは起こり得る。特にこのサーフェスではあっという間に試合が進んでいくからね。メンタル的によく持ち堪えたと思う。第2セットでも0-40のピンチがあった。もし彼(グリークスプア)があのポイントを取っていたら更に難しくなっていただろうね」とシナーは試合後のオンコートインタビューで語った。

「でも特にこのサーフェスでは自信を取り戻すことが大事だし、僕はそれを証明してきた。次のラウンドでもいいテニスを披露できるよう願っている」

 第2セット2-2の場面で0-40のピンチを迎えたシナーは5ポイント連取で切り抜け、次のゲームで握った2つ目のブレークポイントを飛びつきながら放ったパッシングショットのウィナーでものにして流れを引き寄せた。グリークスプアがラリーで追い込んで打ち込んだアプローチショットがコードボールになってサービスボックスに落ちたが、逆を突かれたシナーは諦めずに走って逆転のショットを決めた。

「僕は逆を突かれていたけど何とかボールに追いつき、少なくとも彼にもう1本プレーさせようとしたんだ」とシナーはターニングポイントを振り返った。

「彼はブレークポイントでプレッシャーを受けていたけど、僕は何とかそのチャンスをものにすることができた。そのあとは初めてブレークできたことで自信を持つことができたよ」

 シナーは次のラウンドで、前日にロマン・サフィウリン(ロシア)を7-5 4-6 6-1で破って勝ち上がったファビアン・マロジャン(ハンガリー)と対戦する。

 そのほかの試合では第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、第6シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)、ディフェンディング・チャンピオンで第7シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)、アルトゥール・フィス(フランス)、クリストファー・ユーバンクス(アメリカ)、マルコス・ギロン(アメリカ)、予選勝者のジェームズ・ダックワース(オーストラリア)が2回戦に駒を進めた。

 前年の準優勝者で第4シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)はギロンに4-6 6-7(5)で敗れ、初戦でシードダウンを喫した。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles