ジャバーがノスコバに逆転勝利でガウフに対する準々決勝へ [WTAベルリン]

写真はオンス・ジャバー(チュニジア)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「エコトランス女子オープン」(WTA500/ドイツ・ベルリン/6月17~23日/賞金総額80万2237ユーロ/グラスコート)の女子シングルス2回戦で、第8シードのオンス・ジャバー(チュニジア)がリンダ・ノスコバ(チェコ)に6-7(5) 6-3 6-4で逆転勝利をおさめて8強入りを決めた。

 タイブレークの末に第1セットを落としたジャバーはワンブレーク差で第2セットを取り返したあと第3セットも2-0とリードし、残りのサービスゲームをきっちりキープして1時間56分で競り勝った。

 グラスコートでツアー2勝を挙げているジャバーはウインブルドンでも2022年から2年連続で決勝に進出しており、今年は得意のサーフェスでグランドスラム初優勝を目指している。

「私はとても小さな国、誰かがグランドスラム大会で優勝するのを夢見ている大陸の出身よ。自分が成し遂げたことは素晴らしいと感じている。でも決勝に進出しても勝てないというのは辛いことだから、私にとってますます個人的な問題になってきている」とジャバーは悲願について話した。

「私は夢を追い続ける。私は失敗を恐れてはいけないということを学んだ。もう一度決勝に進出してまた負けても、ふたたび立ち上がってまた決勝に進出すれば何よりも強い女性だと私は思っている」

 ジャバーは次のラウンドで、エカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)を7-6(6) 6-2で破って勝ち上がった第1シードのココ・ガウフ(アメリカ)と対戦する。上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、ガウフはこの試合が今季のグラスコート初戦だった。

「彼女(ガウフ)は自分のペースでプレーしたい選手だから遅いサーフェスのほうが好きなんだと思う。でもチャンピオンは常にチャンピオンだから、グラスコートでも素晴らしいプレーをするでしょうね」とジャバーは次戦を見据えた。

「グラスコートで好きなところは自分のマジックを少し使えることなの。タッチやスライスを駆使してココを少し困らせることができると思う」

 そのほかの試合では第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)、第3シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)、第4シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)、アンナ・カリンスカヤ(ロシア)、予選勝者のカテリーナ・シニアコバ(チェコ)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 ウインブルドン女王で第5シードのマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)が第1セット5-3とリードしている時点で足を滑らせて右股関節を痛めて5-5となった時点で棄権し、シニアコバは前日に第1セット途中で雨により順延となっていた2回戦で第6シードのジェン・チンウェン(中国)を6-4 6-4で倒してシードダウンを演じた。

 準々決勝ではサバレンカがカリンスカヤと、ルバキナが元世界ランク1位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)と、ペグラはシニアコバと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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