5つのチャンピオンシップポイントを凌いだペグラがカリンスカヤに競り勝ち今季初優勝 [WTAベルリン]

写真は今季初優勝を飾ったジェシカ・ペグラ(アメリカ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「エコトランス女子オープン」(WTA500/ドイツ・ベルリン/6月17~23日/賞金総額80万2237ユーロ/グラスコート)の女子シングルス決勝で、第4シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)がアンナ・カリンスカヤ(ロシア)に6-7(0) 6-4 7-6(3)で競り勝ち今季初優勝を飾った。

 30歳のペグラがWTAツアーでタイトルを獲得したのは昨年10月のソウル以来でキャリア5度目だが、過去4勝はすべてハードコートだった。

 競り合いとなった第1セットをタイブレークの末に落としたペグラはワンブレーク差で第2セットを取り返し、第3セット4-5と6-5で合計5つのチャンピオンシップポイントを凌いだ末にもつれ込んだ2度目のタイブレークを制して2時間38分の死闘に終止符を打った。

 カリンスカヤは第3セットで4-1から4-4に追いつかれたあと0-40のピンチを凌いでキープしたが、最後の1ポイントが遠くツアー決勝2連敗となった。

 これに先立ちペグラは前日に第2セットのタイブレーク3-1の時点で雨により順延となっていた準決勝を戦い、第1シードのココ・ガウフ(アメリカ)を7-5 7-6(2)で破っていた。

「このサーフェスでいいプレーができることはわかっていたし、グラスコートで2週間ほど余計に練習した成果が出たと思う。今週は本当にいいテニスができたし、特にグラスコートが得意な選手たちを倒したと感じている。粘り強く勝てたのは素晴らしいことだわ」とペグラは試合後にコメントした。

 肋骨のケガでヨーロッパのクレーコートシーズンを欠場したペグラにとって、今大会は復帰2戦目だった。

「恐らくこれまでで一番グラスコートでの自信を持ってウインブルドンに臨めると思うから、実を結ぶよう願っている」とペグラはウイブルドンを見据えた。

「厳しい試合やロングマッチを勝ち抜き、雨による中断にも対処できた。ウインブルドンでもあり得ることだから、メンタル的にもいい準備になった。今週はいろんなことがあった気がするから、これを乗り越えたからウインブルドンでは心地よく感じるんじゃないかしら」

 続いて行われたダブルス決勝では、ワン・シンユー/ジェン・サイサイ(ともに中国)がチャン・ハオチン(台湾)/ベロニカ・クデルメトワ(ロシア)とのノーシード対決を6-2 7-5で制して同ペアでのツアー2勝目を挙げた。


女子ダブルスで優勝を飾ったワン・シンユー(中国/左)とジェン・サイサイ(中国)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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