タビロが1月以来のツアー2勝目、チリ人選手のグラスコート大会優勝はATPツアー史上初「信じられないような1年」 [マヨルカ選手権]
ATPツアー公式戦「マヨルカ選手権」(ATP250/スペイン・マヨルカ島/6月23~29日/賞金総額100万5340ユーロ/グラスコート)の男子シングルス決勝で、第4シードのアレハンドロ・タビロ(チリ)がセバスチャン・オフナー(オーストリア)を6-3 6-4で下して1月のオークランド以来となるツアー2勝目を挙げた。
第6ゲームで相手のサービスゲームを破ったリードを守って第1セットを先取したタビロは第2セット4-4から2度目のブレークに成功し、3度目のチャンピオンシップポイントで5本目のサービスエースを決めて1時間14分で試合を締めくくった。
27歳のタビロがツアーレベルの同種目で決勝に進出したのは、2月のサンティアゴ以来でキャリア4度目だった。グラスコート大会でチリ人選手がタイトルを獲得したのは、1990年に創設されたATPツアー史上初の快挙となる。
「信じられないような1年だ。クレイジーなシーズンになっている。とても素晴らしく、ここまでプレーしてきたこのレベルを維持して自分の実力を披露し続けたいと思っているよ」とタビロは試合後のオンコートインタビューで語った。
1年前に144位だったタビロはこの勝利でランキングの動向をリアルタイムで伝えるATPライブランキングで19位に浮上し、トップ20デビューを決めるとともにニコラス・ジャリー(チリ)をひとつ上回ってチリ勢のトップに立つことが確定した。ATPランキングの20位以内に複数のチリ人選手が入るのは、フェルナンド・ゴンサレス(チリ)とニコラス・マスー(チリ)が活躍していた2005年シーズン以来となる。
「現実だとは思えない。信じられないよ。このまま順位を上げていけるよう願っている」
このあと休憩を挟んでタビロはディエゴ・イダルゴ(エクアドル)とのペアで出場していたダブルスの決勝に臨んだが、ジュリアン・キャッシュ(イギリス)/ロバート・ギャロウェイ(アメリカ)に4-6 4-6で敗れて単複2冠はならなかった。
写真◎Getty Images
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