ベキッチとの死闘を制したパオリーニがグランドスラム2大会連続決勝進出 [ウインブルドン]

写真はジャスミン・パオリーニ(イタリア)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月1~14日/グラスコート)の女子シングルス準決勝で第7シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア)が1セットダウンから巻き返してドナ・ベキッチ(クロアチア)に2-6 6-4 7-6(10-8)で競り勝ち、四大大会初制覇にふたたび王手をかけた。

 フレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)とウインブルドンで続けて決勝に進出したのは、2016年に成し遂げたセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)以来の快挙となる。

 2-2から2度連続でサービスダウンを喫して第1セットを落としたパオリーニは5-4から初のブレークに成功して第2セットを取り返し、第3セットでは2度先にリードされながらその都度追いついてもつれ込んだ10ポイントタイブレークで迎えた3度目のマッチポイントをものにして2時間51分の死闘に終止符を打った。

 同大会に4年連続7度目(2017~19年の予選敗退を含む)の出場となる28歳のパオリーニは、過去3度の本戦で1試合も勝つことができていなかった。ノーシードだった昨年は、1回戦でペトラ・クビトバ(チェコ)に4-6 7-6(5) 1-6で敗れていた。

 先月のロラン・ギャロスでグランドスラム自己最高の準優勝を飾ったパオリーニはトップ10入りを果たし、過去最高のシード順位で四大大会に臨んでいる。

 この結果でパオリーニは、ベキッチとの対戦成績を3勝1敗とした。昨年は8月にモントリオール(WTA1000/ハードコート)の1回戦で顔を合わせ、パオリーニが7-6(3) 6-2で勝っていた。

 今大会でのパオリーニは1回戦でサラ・ソリベス トルモ(スペイン)を7-5 6-3で、2回戦でグリート・ミネン(ベルギー)を7-6(5) 6-2で、3回戦で2019年USオープン優勝者のビアンカ・アンドレスク(カナダ)を7-6(4) 6-1で倒し、4回戦は第3セット5-5の時点(パオリーニから6-3 6-7(6) 5-5)で左脚のケガを理由に棄権したため勝ち上がり、準々決勝では第19シードのエマ・ナバーロ(アメリカ)を6-2 6-1で破って4強入りを決めていた。

 パオリーニは2大会連続となるグランドスラム決勝で、第4シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)と第31シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)の勝者と対戦する。

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写真◎Getty Images

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