コキナキスが1回戦でチチパスを倒す番狂わせ「残された期間で失われた時間を取り戻そうとしている」 [USオープン]
シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月26日~9月8日/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、タナシ・コキナキス(オーストラリア)が第11シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を7-6(5) 4-6 6-3 7-5で倒す番狂わせを演じた。
競り合いとなった第1セットをタイブレークの末に先取したコキナキスは4-4からサービスダウンを喫して第2セットを取り返されたが、続く2セットで一度ずつブレークに成功して3時間54分で勝利を決めた。
ふたりは2021年1月にオーストラリアン・オープン2回戦で一度対決してチチパスが6-7(5) 6-4 6-1 6-7(5) 6-4で辛勝していたが、コキナキスに雪辱を許してしまった。
昨年も2回戦敗退に終わっていたチチパスはグランドスラム大会の中でUSオープンの戦績がもっとも悪く、まだ一度も2週目に進むことができていない。
「信じられないようなことだ。彼(チチパス)は凄い選手だから、激しいバトルになると思っていた。フィジカルな戦いだった。僕はこういう試合を長丁場にしてしまいがちだけど、すべてのポイントで集中しようと心掛けた」とコキナキスは試合を振り返った。
「勝てそうな試合で接戦の末に負けてしまうことが何度もあったから、この試合は勝つことができてホッとしたよ。とても意味があることで、凄く興奮している」
今年のウインブルドン1回戦でフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を退けたコキナキスがグランドスラム大会でトップ20の選手に勝ったのはキャリア3度目で、全米での本戦勝利は5年ぶり2度目となる。
「キャリアの中盤でプレーできない時期が多かったから、残された期間で失われた時間を取り戻そうとしているんだ。とにかく頑張り続け、どうなるか見てみよう」とコキナキスは語った。
「自分のプレーには絶対の自信を持っている。身体の問題で長期に渡って妨げられてきたけどね。でも200位までにいる選手たちは皆とても優秀だから、ベストを尽くさなければいつ負けてもおかしくない。僕は何事も当たり前とは思わず、できる限りの努力をつぎ込んでいる」
シードダウンを演じたコキナキスは次のラウンドで、フェデリコ・コリア(アルゼンチン)を6-2 6-4 6-1で破って勝ち上がったヌーノ・ボルジェス(ポルトガル)と対戦する。
写真◎Getty Images
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