世界122位の予選勝者ルースが2回戦でウインブルドン女王クレイチコバを倒す金星「どうやったのか自分でもわからない」 [USオープン]

写真はキャリア2度目の対トップ10勝利を挙げたエレナ ガブリエラ・ルース(ルーマニア)(Getty Images)


 シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月26日~9月8日/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、世界ランク122位のエレナ ガブリエラ・ルース(ルーマニア)がウインブルドン女王で第8シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)を6-4 7-5で倒す番狂わせを演じた。

 3-5からブレークバックした直後にサービスダウンを喫して第1セットを落としたクレイチコバは第2セットで5-3とリードしたが、ルースがそこから最後の4ゲームを連取して1時間45分でキャリア2度目の対トップ10勝利を決めた。

 マッチポイントでクレイチコバのバックハンドがアウトになった瞬間、ルースはコートに仰向けに倒れ込んで喜びを表現した。

 ふたりはともにハードコートの前哨戦でプレーしないで大会を迎えたが、予選で3試合を勝ち抜いてきたルースのほうがサーフェスに適応できていたようだった。

 グランドスラム本戦でプレーするのが10度目となるルースが連勝したのは今回が初めてで、通算の戦績は4勝9敗(全米では3勝3敗)となった。

「何と言えばいいかわからない。信じられない。本当にいいプレーができた。バーボラは本当にいい選手で、多くの試合に勝っている。私にとっては夢のようだわ」とルースは試合後にコメントした。

「どうやってやってのけたのか自分でもわからない。とにかくすべてのボールで自分のプレーをするだけだった。父が幸運のお守りだと私は思っているの。父がアメリカに来たのは初めてなのよ。ここで父と一緒にいられて凄く幸せだし、とても感動的な日々を過ごしているわ」

 金星を挙げたルースは次のラウンドで、テイラー・タウンゼント(アメリカ)を6-3 7-5で破って勝ち上がった第26シードのパウラ・バドーサ(スペイン)と対戦する。ふたりは2022年2月にドバイの1回戦で一度対決しており、ルースが当時世界5位だったバドーサに6-3 5-7 6-4で勝っている。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles