スイス・ジュネーブで行われた『欧州』対『世界のその他の地域』のチーム対抗戦「第3回レーバーカップ」（9月20～22日／室内ハードコート）の最終日は、ロジャー・フェデラー（スイス）が勝たなければ〈チーム・ヨーロッパ〉の負けとなる重要な試合をものにしたあと、アレクサンダー・ズベレフ（ドイツ）がミロシュ・ラオニッチ（カナダ）に対する最後のシングルスをスーパータイブレークの末に制し、苦しみながらもタイトル防衛に成功した。

アレクサンダー・ズべレフ（ドイツ）対ミロシュ・ラオニッチ（カナダ）の勝負のかかった試合に声援を送る〈チーム・ヨーロッパ〉のメンバー
GENEVA, SWITZERLAND - SEPTEMBER 22: Roger Federer of Switzerland and team mates support Alexander Zverev of Team Europe against Milos Raonic of Team World during Day Three of the Laver Cup 2019 at Palexpo on September 22, 2019 in Geneva, Switzerland. The Laver Cup will see six players from the rest of the World competing against their counterparts from Europe. Team World is captained by John McEnroe and Team Europe is captained by Bjorn Borg. The tournament runs from September 20-22. (Photo by Julian Finney/Getty Images for Laver Cup)

　ズベレフは勝負を決するシングルスで、フォアハンドのウィナーをクロスに叩き込み、6-4 3-6 [10-4]の勝利を文字通りもぎ取って、〈チーム・ヨーロッパ〉に13-11の勝利をもたらした。

　勝利を決めたズベレフがコートに仰向けに倒れると、フェデラー、ラファエル・ナダル（スペイン）らのチームメイト、監督ビヨン・ボルグ（スウェーデン）らがその上に身を投げ、ズベレフの姿は見えなくなった。

　この大会に名を与えた偉人であるロッド・レーバー（オーストラリア）が優勝杯を〈チーム・ヨーロッパ〉に渡す様子を、〈チーム・ワールド〉の監督ジョン・マッケンロー（アメリカ）は悔しさがにじむ表情で見守った。

「僕は信じられないようなタイブレークを戦った」とズベレフは振り返った。

「ものすごくうれしいし、ロジャーやラファ、そのほかのチームの仲間に心から感謝している。彼らが今日ベンチにいてくれなかったら、これをやってのけることはできなかった」