フリッツがズベレフに競り勝ち初の決勝進出「僕は自分のテニスとレベルを信じている」 [Nitto ATPファイナルズ]

写真は初の決勝進出を決めたテイラー・フリッツ(アメリカ)(Getty Images)


 男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(ATPファイナルズ/イタリア・トリノ/11月10~17日/賞金総額1525万ドル/室内ハードコート)の大会7日目に行われた決勝トーナメントの男子シングルス準決勝で、第5シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)が第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に6-3 3-6 7-6(3)で競り勝ちキャリア最大のタイトルに王手をかけた。

 ワンブレークずつでセットを分け合ったあと第3セットはすべてサービスキープでタイブレークに突入し、フリッツが最初のマッチポイントをフォアハンドのウィナーでものにして2時間21分で勝利をもぎ取った。

 サービスが好調だったフリッツは15本のサービスエースを含む32本のウィナーを叩き込み、ズベレフから今大会初のブレークを奪った。

「第1セットはほぼ完璧なプレーができたと感じるけど、サーシャ(ズベレフ)のような選手が相手だと状況は直ぐに変わってしまう。第3セットではお互いのサービスが更によくなり始め、何度か厳しい場面に直面した」とフリッツは試合を振り返った。

「アグレッシブにプレーしようとしたけど、それほど効果があるとは感じなかった。最終的には戦わなければならいと自分に言い聞かせた。できる限りいいサービスを打ち、安定したプレーをしてベースラインから絶対にフリーポイントを与えないようにしていたよ」

 同大会に2年ぶりの出場となる27歳のフリッツは初挑戦だった2022年にも決勝トーナメントに進出したが、準決勝でジョコビッチに6-7(5) 6-7(6)で惜敗していた。

「僕は自分のテニスと自分のレベルを信じている。最近はビッグイベントでトップ選手と対戦する機会が多いから、このような状況でも居心地の悪さを感じなくなくなってきた。自分のテニスには本当に自信を持っている」とフリッツは語った。

 フリッツは同大会では初となる決勝で、第6シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を6-1 6-2で破って勝ち上がった第1シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。

 今年のUSオープンで決勝を戦ったふたりは今大会のラウンドロビン(総当たり戦)第2戦で対決し、シナーが6-4 6-4で勝っている。

 ダブルスでは第1シードのマルセロ・アレバロ(エルサルバドル)/マテ・パビッチ(クロアチア)と第8シードのケビン・クラウィーツ/ティム・プッツ(ともにドイツ)が勝利をおさめ、ボブ・ブライアン・グループの2組が決勝に進出した。

 ATPファイナルズはATPツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。

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写真◎Getty Images

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