イタリアが2連覇を達成、シナーは2年連続でチームの優勝を決める勝利「素晴らしい1年だった」 [デビスカップ・ファイナルズ]

写真は2年連続3度目の優勝を飾ったイタリア代表チーム(Getty Images)


 男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ・ファイナルズ」決勝トーナメント(スペイン・マラガ/11月22~27日/室内ハードコート)の決勝で、第1シードのイタリア(グループA・1位)がオランダ(グループA・2位)を2勝0敗で下して栄冠に輝いた。

 第1試合でマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)がボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)を6-4 6-2で倒し、第2試合のエース対決でヤニク・シナー(イタリア)がタロン・グリークスプア(オランダ)を7-6(2) 6-2で退けた。シングルス2試合で決着がついたため、ダブルスの試合は行われなかった。

 イタリアが同大会でタイトルを獲得したのは、47年ぶりの優勝を果たした昨年に続いて3度目(1976年、2023~24年)となる。

 2021年にコラド・バラズッティ氏の後任としてイタリア代表チームの監督となったフィリッポ・ボランドリ(イタリア)は、「素晴らしい。我々は昨年、47年ぶりに優勝した。しかし私が今回の旅を始めるときに選手たちに伝えたのは、『我々は歴史を作りたいのだ。2度成し遂げれば歴史となる』ということだった」と語った。

「私は今後数年のうちにと考えていたが、直ぐに実現した。このチームをとても誇りに思う」

 エースとして2年連続でチームの優勝を決める勝ち星を挙げたシナーは、世界ナンバーワンとなった記念すべきシーズンを73勝6敗(シングルス)という圧倒的な戦績で締めくくった。

「素晴らしい1年だった。チーム全体を凄く誇りに思う」とシナーは試合後にコメントした。

「その背景には多くの努力があり、このトロフィーをふたたび手にすることができて本当にうれしい。今日はとても難しかった。何が起きてもおかしくないからね」

 デビスカップは2019年から、ITFとスペインの元サッカー選手ジェラール・ピケによって設立された投資団体コスモスの協力(昨年1月にパートナーシップは終了)によって開発された新フォーマットに変更されている。

 今年のファイナルズは16ヵ国が4チームによる4グループに別れてグループステージ(イタリア・ボローニャ、イギリス・マンチェスター、スペイン・バレンシア、中国・広東省珠海/9月10~15日/室内ハードコート)のラウンドロビン(総当たり戦)を行い、各グループの上位2チームが11月の決勝トーナメントに進出して優勝チームを決定した。

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写真◎Getty Images

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